• 異世界ファンタジー
  • SF

卯月の初心者さんのための短編作成講義の実況中継?②

夕方に投稿するつもりが……、ちょっと予定外の仕事が入ってこんな時間に。

ああ、続きをでしたね。

①で書いてたのは、文章力はないけど工夫でなんとかならないかとういうことでした。かね? 後半、厨二要素が強すぎてアレでしたけど。

その前に、長編と短編の違いから。

卯月はいきなり長編から書き始めた人でして、そもそも短編ってどうやって書いたらいいのか謎でした。当然、短かければ短編になるのでしょうけど、まとまった量の文章の小説の書き方のようなものはネット上にもたくさんあれど、短編についてはあまりありませんでした(探し方が悪かった?)。

いまとなって思うのですけど、短編と長編の書き方というか頭の使い方はずいぶんと違う気がします。プロットが、「起承転結」が、「三幕構成」がとかという言葉は見えても文字数、文章の数が少ないことくらいしかなく。そもそもそのストーリー構成が難しい。それにたぶん一、二万字くらいの短編が前提のもののようで、もっと短い二、三千文字は想定していない模様。もやもやしたままネットを彷徨って結局たどりついたのが見本を探すことでした。

カクヨム上に短編はたくさんあるので、それを参考にすれば良かったのですけど卯月が「お見本」にしたのは星新一作品でした。ショートショートの神様ですね。いやあ、梶井基次郎の『檸檬』を先に思い浮かべなくてよかったです。そっちにいっていたらさらに深みに入って結局短編を書くようになるのはもっと後になっていたはず。

星新一作品はどれも面白くて分かりやすいですよね。久しぶりに読んでみて、ああそういうことかと。短い文章のすべては最後の秀逸な「オチ」に向かって配置されている。あの読後感はたまらなく良いですよね。ええ、卯月の短い短編は星新一作品の模倣から成り立っています。モノマネといっても感覚的なもので、真似しようと思っても神様の真似は難しい。ですけど、二、三千文字の短い短編はその方向なら書きやすい。つまり、書き方が分からなければ「星新一作品を読みましょう」ということになります。これだと、これで終わってしまいますので気づいたことをアレコレ書いていくのではありますけど。

ここまできて何なんですけど、というわけで、純文的なヤツとか恋愛モノとかは卯月の範囲外ですので、そっち方面を希望される方は企画参加されているその道の強者の作品を模倣するところから入るとよいでしょう。

模倣といってもテイストや構成を真似るということです。くれぐれも著作権にひっかかる行為は慎まれますよう。

ここで必要となるのが、その作品を「楽しんで読む」のではなく「分析的に読む」という行為です。ですがコレ、けっこう辛い。物語に引っ張られずに、一文一文、その使われている言葉の一つ一つを書き手の意図を汲みながら、なぜそこに配置されているのかを探っていく。なんか国語の入試問題の読解のようです。ですけど星新一作品でやってみるとわかりやすいのですけど、当然ながら無駄が一切ない。最後のオチに繋がっているのだけど読み手に一切気づかせることがない。あとから気付かされる。最近、卯月はこの分析的研究的なのを長編作品で行っているのですけど大変で死にそうになります。短編ならまだまだマシ。のちのちの長編研究の練習だと思って取り組むとよいのではないでしょうか。

「初心者さんのための」とタイトルに書きながら言っていることはかなりガチ方面。卯月はお勉強を教える仕事を長くしていたのですけど、このあたりの感覚は変わらないですね。世の中、簡単に何かのスキルが身につくなんてことはない。甘い言葉に騙されないように、です。これだけ読めばあなたもスグにウンヌンカンヌン的な詐欺にひっかかりませんように。泥臭い、面倒くさい、しんどい系に当たりがたいてい含まれているというのが世の真実ですかね。

ということですので、卯月は自分の作品をテキストにこんな意図でここは書いてます的なことをしようと。書いている本人が言う事なのでその意味では正確です。

とりあえずこの回は、「短編のイメージ」と「気に入ったお見本を分析的に読む」でした。

これだけじゃつまらないのでオマケを。

卯月の『夕方五時のリズム』で主人公アカリの兄がベランダで【宇宙との交信】のため踊るシーンがあります。「できの悪いブレイクダンスのようなそれ」と書いていますが字数を規定に合わせる前の時点では、特定のアーティストの作品名を入れてました。まあ、読まれる方が自由に想像されればよいのですけどね。一応ここで公開。


Onerepublicの『Rescue Me』です。普段はリンクは極力貼らないようにしてますけど今回はつけておきましょう。
OneRepublic - Rescue Me
https://www.youtube.com/watch?v=Nym5stAJAt8

ワンリパブリックは怪獣8号のED曲でも最近は日本でもよく聴かれますかね。タイトルが『Rescue Me』、ぴったりです。この曲もこのミュージックビデオも卯月は大好きでここに登場する少年のダンスをイメージしてました。

あともうひとつ。作品最後のシーンで登場する「Jアラート」。日本海側にお住まいの方は半島から頻繁に飛翔体が飛んでくるのでお馴染みなのかもしれませんが、内陸住みの卯月にはあいまいだったので、『内閣官房の国民保護ポータルサイト』へ。そのなかにJアラートで伝えられる詳細について「消防庁のホームページ」へのさらなるリンク。総務省消防庁のページがあってその下の方に発信されるメッセージの内容と音声データもありました。

https://www.fdma.go.jp/about/organization/post-18.html

音声はかなり気分を不快にさせるものですので、聴かれる際は自己責任でお願いいたします。

ちょっと慌てて書きましたが第二回はこんな感じで。
需要がないかもですけど、きりの良いところまでは続けようかと。

今日はここまでです。

では。

1件のコメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する