こんにちは。
つい4日前、私の初の長編小説『エルヴン・テイル〜天然エルフの冒険追走劇〜』がめでたく完結を迎えました!!(※旧題『掟を破って里を出た変わり者の男エルフを追う女エルフの話』)
1年と1か月で、25万5千字ほど書きました(本文換算)。
色々と反省点もありますが、ひとまずは安心感と達成感でいっぱいです。
お読みいただき、応援いただいた方、特に最後までお読みいただいた方については、本当にありがとうございました!
みなさんのおかげで、無事に本作を完結させることができたと思います✨️
さて、本作の今後の予定としては、少しだけエピソードを追加したく、来週末ごろに完結状態を解除して連載を再開するつもりです。
それから、まずは各キャラのその後を簡単に記したエンドロールを追加予定です。
その後、ちょっとしたおまけの話を追加して、本編(間章)で割愛した、キュルケが〝不死の秘術〟を習得する下りのシーンを描く予定です。
今の予定はそこまでです。それまでに更に追加したいエピソードが思いつかなければ、その後はまた完結に戻して更新を終えることになるでしょう。
続いて、この記事の残りのパートでは、私自身の反省も含め、本作の創作秘話のような話を紹介します。
ネタバレには配慮しているので、本編未読でも問題ありませんが、読了後にもう一度見ていただけると、より楽しんで読めるかと思います。
作中では、主人公のレティシアと相方のシャパルに反省会をさせた場面もあるのですが、私自身も執筆しながら反省したい点がたくさんありました。
全てを盛り込むと超長文になってしまうので、ここでは以下の3点に絞って綴ります。
・着想
・完結までのスケジュールの変化
・完結に至るまでのストーリーの変遷
第一に本作の着想ですが、連載開始の1週間前ぐらいの思いつきがきっかけでした。
当時、私はあるSNSで以下のように投稿していました。
「異世界ファンタジーで、人間に憧れる変わり者のエルフの男と、その幼馴染として生まれ、出奔した彼のことが忘れられずに、行き遅れて独身をこじらせた女エルフのラブコメみたいな何かを書こうかな」
これがその思いつきを表しています。
本作をご覧になった方は、レティシアと少し人物像が違う、と感じるかもしれません。それについては、後述の「ストーリーの変遷」のところで触れます。
……まあ、レティシアも人間の基準だと結構イイ歳ですから、当たっているところもありますね😅
この着想を膨らまして、連載開始までに4章までの大まかなストーリーラインは出来ました。
第二に、スケジュールの変化について。
本作の連載開始前に執筆した『底辺プログラマーが電子妖精にお手伝いしてもらう話』が、約1週間で1万字で完結できたので、大体のストーリーが出来たところの目算では、「2週間ぐらいで終わるかなー」などと思っていました。
しかし、結果はご承知の通りです。
なぜこうなったか。最大の原因は、プロットの解像度が粗すぎたことにあると考えています。
実際に書き始めてみると、「こういうシーンもあった方がいいかな」とその場で思いついたり、登場人物がどんどん増えていったりで、字数ももりもり増えていきました。
プロットの段階でシーン詳細を詰めきらず、キャラの配置なども即興になっていたのですね。
気づけば4章完結の時点で2か月近く経っており、字数としては7万字を超えていました。
そこから、初期の構想に従ってまとめに入っていれば、ひょっとしたら年が変わる前後ぐらいには完結できたかもしれません。
……が、3章のラストのところで悪役を登場させ、5〜7章の戦争パートを思いついたことで、スケジュールは更に大幅に伸びることになってしまいました。。
特に、6章の多人数バトルは難産で、この章だけで半年近くもかかってしまいました😓
第三に、ストーリーの変遷について。
上でも触れた5〜7章の戦争パートの追加が最大の変化でしたが、その他にも初期の構想から変わったところは色々ありました。
各シーンでキャラをどう動かすかなども、ほぼその場で考えていたところが多かったので、細かい点を挙げるとキリがありません。
ここでは比較的大きなものを2つだけ紹介しましょう。
1つは、主人公であるレティシアというキャラクターの変化ですね。
上述のように、初めは「行き遅れ独身こじらせ女エルフ」として思いついたものが、気づいたら「天然ポンコツ脳筋田舎娘エルフ」になっていました(笑)
これは、1〜4章あたりの流れを考えた上で執筆を始める際に、やっぱりこういうキャラクターになるよなぁ……と決まりました。
作中でも一度、彼女は自分の気持ちと向き合って大きな転機を迎えます。あのシーンも、前の話かその前ぐらいを書いていた頃に「そうだ、こういうシーンが必要だ」と思いついて、慌てて挿入しました。
もう1つの変化は、4章で急に登場した魔女のキュルケというキャラクターですね。
彼女は初期プロットには存在せず、2章ぐらいを書いているときに、「こんなキャラがいたら面白いかなぁ」と思いついたものです。
その時点では、彼女の過去については全くの白紙でした。
彼女の登場によって、4章で登場するもう一人のキーキャラクターの運命が変わることになりました。
本稿での創作裏話は以上です。
いかがだったでしょうか?
もし、こんな話が知りたい、などありましたらお気軽にコメントやXなどでお知らせください。
作者的には、各キャラの名前の由来を紹介するエントリとか書こうかな……などと考えています。
改めまして、本作に触れていただき、本当にありがとうございました!
また、最後までこの記事をお読みいただき、ありがとうございました。