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『失格勇者と落第魔王が「楽園」で巡り会う話』後書きに代えて

4日前になりますが、『失格勇者と落第魔王が「楽園」で巡り会う話』という短編を投稿しました。
https://kakuyomu.jp/works/16818093090575031396

カクヨムコン10【短編】短編創作フェス 第1回のお題「試験」に当てて書いた作品です。
https://kakuyomu.jp/info/entry/multi_cp

今回のノートでは、本作に込めた思いや与えられたお題の解釈についてお伝えしておきたいと思いました。
本作を未読の方は、以降の文については予め本作をお読みになった上でご覧いただければありがたいです。
若干のネタバレにもなるかなと思います。



……いいですね? 行きますよ。



多くの人は、人生の中で何度も「試験」と名のつくものを経験することがあるでしょう。
「試験」なので、多くは合格か失格かの結果が出るものです。
大学受験や就職時の採用試験のように、絶対に合格したい、人生を懸けて挑むような試験もあることでしょう。
でも、残念ながらそれに落ちてしまうこともあるでしょう。
……が、それで人生がゲームセットになるかというと、別にそうではないはずです。

むしろ、本命の試験に落ちた後、セカンドプランがすごく上手く行って大成する……ということもあると思います。
別の道を探すのも良いでしょうし、何度も挑戦できるような試験もあるでしょう。
たとえ大事な試験に合格できなくても、決して過度に悲観的になったり、自暴自棄になる必要はない。むしろ、それによって描かれる新たな人生のページを楽しんでほしい――というのが、本作で伝えたかったメッセージです。

(……ただ、受験シーズンにふさわしいメッセージではなかったかもしれません(大汗))

本作で描いたストーリーは、一見して理想的なハッピーエンドでありながら、主役の二人であるヒースとラウの未来については白紙としました。これから新たな波乱が待ち受けていることも十分に考えられます。
それでもこの二人なら、なんとか手を取り合って乗り切ってくれるのではないか。――作者としては、そう願っています。


最後に、このノートを書いた意図について。
私は本来、作品の外で作品に込めたメッセージを伝えるのは、それほど好きではありません。
ですが、「自分はこういうつもりで書いたよ」というのを、はっきり示した方が伝わって良いこともあるだろう、と思って書いてみました。
「なんか説教くさいな〜」とか、「別にそういう話は興味ないんだよな〜」みたいに感じたら、どうぞスルーしてください(^_^;)

以上です。

本作をお楽しみいただけたなら、嬉しく思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^)

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