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『祠を壊した少女と長髪無精ヒゲ退魔師オジさん』完結!

完結しました!
連載開始から丸々1か月掛かってしまいました😓
終わってみれば2万7千字。もう少し筆が早くなりたいものですね……。

何よりも、読者のみなさまに感謝を。
特に評価・レビューや感想・いいねをいただいた方、ありがとうございます✨️
みなさまの反応がモチベーションの源泉となっております!
完結から1日経ちましたが、いつもより多いPVとちょくちょく頂ける反響に震えております😃

さて、以降の文章では本作の着想や、題名にも入っている2人のメインキャラクターの人物像について触れたいと思います。
キャラ設定については、軽いネタバレに当たるかと思います。ストーリーの本筋に関わるものではありませんが。
――ので、本編が未読でかつ、新鮮な気持ちで読まれたい方は、回れ右して本編を読み終えてから戻って来てくださいね♪


では、まず本作の着想について(ネタバレ無し)。

これを読んでいるみなさんにとっては、ご存知の方が多いと思いますが、本作は「祠ネタ」「祠壊しネタ」と呼ばれるネットミームが元ネタになっております。
今年の10月9日、X上での @machi_trpg さんの投稿が元で広がった、新しめのネタですね。

ネタ自体の詳しい説明は下のリンク先ページに譲ります。
https://dic.pixiv.net/a/%E7%A5%A0%E3%83%8D%E3%82%BF

私がこのネタで何か書こうかな、と思った時点で既にカクヨムでは「祠壊し文学」という自主企画が盛り上がっていました。
そこで、作品をざっと眺めながら、自作の方向性を考えることにしました。
一見したところ割とネタっぽい、ライトな感じの作品が多いように感じたので、逆張りで本格和風バトルファンタジーを描いてみたいな、と思いました。

その流れに従って、「祠を壊した結果、現れる怪異と戦う」という基本路線が決まった形です。




次に、キャラクター設定について(※以降、ネタバレ有り)。



元ネタで「死の宣告」をするのがオジさんなので、祠を壊すのは少女が良いだろう、と割と安直に決まりました。
単に少女がオジさんと一緒に化け物を倒すだけだと面白みが薄いので、少女自身が何か問題を抱えていて、それが事件を通して一緒に解決される形にしたい、と思いました。

また、オジさんを印象的に描くために、少女――凛目線で物語が進行することも既定路線でした。

元ネタはオジさんをメインに描いたものなので、オジさんは最重要人物です。
このオジさんの人物像の解釈は何パターンかあり得るかなと思いますが、私は今回、「矛盾を抱えた屈折した人物像」を想定しました。
解釈のポイントとしては、祠を壊した犯人に対して最初に死を宣告しておきながら、後で手の平を返したように助けてくれる、というところです。
最初の問答で選択肢を間違えると容赦なく犯人を見捨てるが、頑張って生き足掻こうとすると助けてくれる――そんな、天邪鬼的な要素もあると思いました。

また、本作においてはオジさん(譲悟)と、怪異とのパワーバランスにも気を配りました。
オジさんが最初から怪異を倒せるなら、倒してしまえばいいじゃないか、と思うのですよね。
そういう力関係だと、途中をどう演出しようと出来レースになってしまうように感じました。

そこで本作では譲悟の戦闘力に制限を設けました。ここは好みが分かれそうな気がします。やはり、強いキャラの方がかっこいいですからね。

怪異を仕留めるため、代わりに凛が戦力として台頭することになり、終わってみれば本作においてはやはり彼女が主役だったなあ、という活躍ぶりになりました。
凛は人物像としても「こんなやつおらんやろ」レベルのイカレっぷりとなり、ちょっとアンリアルな気もしますが、個人的には割とお気に入りのキャラです。

作中での人物像の掘り下げとしては、オジさん > 少女としたので、お題に沿いつつもダブル主人公っぽく描けたかな? ……と思っているところです。


本記事の内容の主だった部分は以上です。

意外に難産だったのですが、これを書いてみて和風ファンタジーにも手応えを感じました。
いずれまた何か描いてみたいですね。
本作の世界設定については、作中で述べてない部分まであれこれ考えて資料に残しました。ので、それらを流用して本作と地続きな作品が出来たらいいな、と妄想しないでもないです。


――それではまた、次の作品で。

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