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読まれる小説の書き方

長年ブログをやっていると感じることがあります。

それは「長文は読まれない。短文は読まれる」ということです。

せっかく書いた小説も読まれなければ意味がありません。

でも、気合を入れてじっくりと書き上げた渾身の力作、何度も推敲を重ねて練りに練り上げた自慢の代表作ほど読まれないんです(;'∀')

適当な思いつきでバーッと書きなぐった駄文みたいなのが意外と読まれる。「なんでこんなクソみたいなのにアクセスがあるんや?!」と腹立たしくもなります(#^ω^)

作者の熱意みたいなのは伝わりにくい。むしろ、そういう暑苦しいのは読者が敬遠する傾向にあるみたいです。

たとえば、小説の主人公が食事をするシーンがあるとします。

「私は夕食をとった。おかずはゴーヤーチャンプルーだった。満腹した」

と書くのと、

「私は夕食にゴーヤーチャンプルーを食べた。ごま油で炒めた豚肉の香ばしい匂いが食欲をそそり、目にも鮮やかなニガウリの青みが涼味を添える。口に運んで咀嚼すると、ニガウリの強い苦みと爽やかさの中から、豚肉の甘みと旨味、かつお節のダシを吸い込んだ卵と木綿豆腐が口の中で混然一体となり、複雑な味のハーモニーを奏でる。今夜の献立は副菜に舞茸の和え物と大根、人参の味噌汁。ごはんが進む。目と舌を愉しませ、大いに満腹した」

と書くのでは、明らかに後者の方が文学的なわけです。

でも、読者にとっては主人公が何を食べたかなんて興味はない。忙しい現代人はスピード感優先で結果重視です。登場人物の趣味とか嗜好とか、話の本筋に関係ないことは興味ありません。そんなことより早く結論を出せ!となるわけです。

だから、ダラダラと回りくどい長ったらしい文章は読まれません。「それじゃ文学じゃねえだろ!」というツッコミは置いておいて、長文になればなるほど読まれないのです(;´・ω・)

聞いた話ですが、今の若い人たちは5行以上の長さの文章を読めず、16字以上の文字を読んで内容を理解できないそうです(-_-;)

スマホの弊害だと思いますが、テキスト主体のブログが読まれなくなり、代わって動画や短文形式のSNSが急激に成長し、ブログが急速にオワコン化して衰退したという現実を鑑みれば、これからも長文はますます読まれなくなると思います。

・長編ほど可読性は下がる。
・短編ほど可読性は上がる。
・10000字以上の長文はまず読まれない。
・5000字前後の短文は読まれやすい。
・連載小説はよほど面白くないと読者はすぐに離れる。
・ショートショートのような一話読み切りは結構読まれる。

以上、思いついたままテキトーに書きなぐってみた土屋でした('◇')ゞ

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