https://kakuyomu.jp/works/16817330650334197034/episodes/16817330652241024728 武子さんは伊藤博文と握手をして、へそを曲げた馨くんへの共同戦線を貼ることになりました。ある意味、井上馨を愛してやまない人たちが、手を組んだことになりますね(´∀`*)ウフフ
このあたりの話で、飛び交う「辞職願」、そう「辞職届」ではないのです。今でもそうなのですが、公務員は辞めますと言っただけでは駄目なのです。認められないと、辞められない。なので、「お願い」をだすのです。
しかもこの時代、平安時代からの名残で、1回出しただけでは辞められない。大体3回位やり取りをします。そして認められれば免官となり、自由の身となります。しかし、ここでまた条件をつけられることがあります、「御用滞在」といって、影響力のある人に対して、東京に居なさいと命じることがあります。この期間を過ぎて、本当に一般人になることができるのです。
条約改正の話も出てきています。この時点で、「最恵国待遇」を理解していたのは、外務省の人位だったかもしれないです。だから、遣欧使節団はホイホイ話に乗ってしまいます。アメリカに残った木戸さんは知って、怒っていますが。そんな中、馨くんはできるわけ無いだろうと怒っています。中の人の設定で、馨くんは木戸さんに頼まれて、条約文を読んだことがあるらしいとしています。実際に条約文を見せて欲しいと書いた手紙があったからです。他にも準備金の知識といい、どこで勉強したのかなと言うことが次々と出てきます。ちなみに準備金はそんなに必要ですかと渋沢栄一も思ったらしいです。
この準備金と公債で、日本は財政破綻寸前で、とどまることができたようです。この話は、「これもまた一つの僕らの選択 明治14年の政変」で触れられています。そちらもぜひお読みください。