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凛と花咲くには~武子の恋~「馨の家出」ライナーノーツ

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 馨くんの不用意な言葉で、武子さんに拒絶されてしまいました。
 この頃の政府内で巨大な権益を持つ大蔵省は、色々なところと衝突していました。地方行政を巡って、県令を任命し、指導監督する大蔵省と警察行政を把握したい司法省との対立は根深いものがありました。工部省は同じ長州ファイブの山尾庸三くんが、実質を取り仕切っていましたが、鉄道の資金を巡って、公債発行で乗り切りたい工部省と民間資金を利用すべきという大蔵省がやはり対立していました。
 予算に関して、当時は定額と言っていました、太政大臣の三条実美が調整に乗り出しても、断固として拒否をし、大隈は守りきれないとなっていきます。味方は大蔵省の官員だけだと伊藤博文にぼやきます。ただ大蔵省も派閥争いがあり、長州と薩摩の席取りが繰り広げられます。そんな中で、馨くんは歳入と歳出の均衡を図るべきと頑張っているのです。

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