そして想いは隠される
―友達って顔してる残念女子高校生達5人の不安と恋とせつなさと―
第2話 やっちん「悲しくてつらいときは甘いもんやで」
https://kakuyomu.jp/works/16816927862378866800 読んでくれた人には、五体投地して大感謝やー。ほんま、ありがとなー。
いやあ、あんじょうようやりまっせ、自分。届けられてよかったわー。
あない本業が忙しいのによーまー。自分を自分でほめてあげたい自分。ま、こないなのは、必要な息抜きや。本業の関係者はかんにんやで。
京都弁ゆるふわ女子のやっちんみたいなのは、だいぶキャラとして好きなんやけど、そうした人の裏側って結構どろどろしてはって。いい人なんだけど、どこか歪んではる。知れば知るほど泥深い人なのが、わりと身近にいたんよ。知らんけど。そんな泥がええんや。魅かれてまう自分がおる。そんなことを思いながら書いてみたんよ。
ダメなほうはいろいろなパターンがあるんやけど、今回一番私がイラっとした人をモデルにしてみたんや。ダメな人であることを言い訳にして、ダメなことをたくさんするような人。始末に負えんわ。そのくせ寂しくなると悪いことをして、周囲にかまってもらおうとする。でも、自分、そんな「人の泥」を愛でたいと日頃から思うてる。
こんなキャラのおぜん立てに、ダメな異性にひっかかる人の心理状況というのを入れてみたんよ。なんやみんな一様に「あんなダメ人、私が助けてあげなくちゃ」みたいなことを言うてはるな。面白いぐらい一緒のこと言う。ま、自分もだけど(汗)。今の旦那にひっかかって助かったわ。そうじゃなければ、今頃、自分死んでると思うんよ。共依存でググるとよーさんでるで。異性同士でも同性同士でも親子でも、こんな事例はいとまがないんや。その先にあるのは普通に破滅しかないんやけどな。
そしてそんな人は、だいたい自分を大切にしてないことが多くてなー。あっちょに言われたときのやっちんのように、まっすぐ愛されることには震えがくるんや。自分が愛することには抵抗がないのにな。
自分、心理系はひたすら学んでるよって。機能不全家族や嗜虐問題のワークショップとかよーさんでたで。当事者として参加しとる人、みんな教科書に書いてあるテンプレで、恐ろしくなったわ。一番覚えとるのは、家庭問題のワークショップで、自分の家庭状況を答える紙を難しいから私に代わりに書けと言ってきたおばはんや。そない子供に興味もなかったら、こんなんなってしまうわ、と喉から出そうになった言葉をぐっと飲みこんだんやで。興味が持てないというより、そういう関わりがわからんまま生きてきたみたいやったけどな。それでも、こういう場に出るだけ、まだマシなんやと。ま、自分もそうは思うけど、なんともやりきれんわ。
こうした心理系は、自分の出自を調べるところもあったし、旦那とふたりで一生暮らすには必要なものだったと思うてる。カウンセラーさんに自分の生い立ちを聞いてもらうと「よーさんいままで生きとりはったなー」といつも言われるさかい。実際、旦那のおいたで両方の親と話し合って、実家に追い返したことがあるんやけど、カウンセラーさんが間に入って、よりを戻したんや。いまはなんとか笑いあって暮らしとる。カウンセラーさんを始めとする心理系の皆さんには、よーさん感謝や。
この『そしおも』は、そんなフィールドワークにしているような人物の心理状況というものをよーさん詰め込むつもりやで。あっちょは断絶した親子関係から愛に飢えてく様子、やっちんは自分のために人を癒そうとするいやしさ、にゃっこは体の欲求のために相手を同性愛の道に連れてしまった自己嫌悪、王子は体へのコンプレックスとそこを他人につかれてしまう心の隙間、てちは認識している世界と普通の世界のズレへの疲労感、というテーマがある。
みんなぼろぼろやで。それでも愛は生まれるし、心からの親友はできるんや。
これからも書いていくから、あんじょー楽しみにしたってや。
読んでもらえてありがとうな。
コメントや❤、☆、ほんま、めっちゃうれしいねん。
よーさん、ありがとうやでー。
ほな、いい読書ライフをー!
(※2話執筆のために憑依させた主人公の人格のまま、お話ししています)
(※冬寂さんは東京生まれです。似非関西弁の使用を深くお詫びいたします)