木下ふぐすけ

「俺」は残暑が長引く盆地の町へ帰る。彼と幼馴染の「ユイねえ」との再会を切り取るノスタルジー短編。 ここ十年ですっかり残暑が長くなりました。僕らの秋はどこへ行ってしまったんでしょう…

【洒涙雨】〔さいるいう〕七夕の夜に降る雨のこと。一年に一度の逢瀬を果たせない織女と牽牛の流す涙とされる。催涙雨 七夕の日、山へ出かけた彼女はまだ戻らない。 七夕は盆の前行事だっ…

不思議な先輩と、先輩に振り回される私と、怒鳴り込んでくるタケセン。 青春のお供にお茶でもいかが？ 他の小説投稿サイトにも掲載しています。

童貞の主人公は、詐欺の被害にあってしまう。 見るからに怪しい爺さんから、男女の貞操観念が逆転するチケットを購入してしまったのだ。 だが、町を探索してみるも、話に聞いていた男女比…

莉沙はファッション業界で働くため、専門学校へ通っている学生だ。 学内での大規模なイベントが、あと二週間で開催される。 作品製作の締め切りは、その一週間前。莉沙はほとんどの工程を終…

2021年1月20日時点のカクヨム『全』小説215,590作品分のデータを使って様々な傾向を調査。これを読めば『書き手』のあなたも『読み専』のあなたもカクヨムマスターになれます。…

　幸田至は余命宣告を受けたが、案外呑気に暮らしていた。妹や友人と変わらぬやり取りをして過ごしていたが、ある日いよいよ入院ということになる。 　そこで出会った春原優那という少女は、…

【カクヨム短編コン2021　特別賞受賞】 とうとう夏の気温が殺人的な数値を叩き出すようになった頃、人類は一部の者たちを『冷凍冬眠』で夏を越させる選択をした。問題は一つだけ。低くは…

「戻ってきたら伝えたいことがある」 5年前、12歳の朱都(あかと)まといは魔法少女として地球侵略集団ガベィジ・サーカスと戦い、勝利を収めていた。そんなまといの心に深く残るのは、…

　ある朝、花村葵が目覚めると妹である花村藍がふたりに増えていた。その日から藍は毎日二倍に分裂していく。葵は妹を元に戻そうと奮闘するが、うまくいかない。しかも四日目に分裂した十六番…

　多加良勇生（たからゆうき）は、小学５年生。 　なんでもない毎日をおくっていたはずの勇生のクラスに、フシギな女の子、小練（こねり）マシュマロが転校してきた。 　ふとしたことから仲…