毎日更新している短歌のブログには、毎月“先月を振り返って”という文章を書いているのですが(内容は自由)、今回書いた中で、少しだけこちらにも。
中学一年生の時、国語の授業の作文で、“作家になりたい”と書いた(実はそのことは覚えていないのだけれど)私への、国語の先生からのメッセージの一部。
自らも文章を書いておられた先生の、子供相手でも決してごまかさない、真剣なメッセージ。
……「書く」ということは、「自分の救い」のためという次元を超えていなければならないのではないか……「恋すれば人みな詩人」というけれど、本当の詩というのは、「個人的事情」を超えた普遍的な何かがなければいけない。そのためにいろいろな知識を吸収し、個人的な書いたことを高めていかねばならない。(小説も同じ)……自分で感じ、自分で考え、自分の方法で書くということ……
今回、ずいぶん久しぶりに読み返してみて。
この歳になっても、自分の救いのために、個人的事情にまみれたものを書いている自分(小説も、詩も短歌も)、いろいろな知識も吸収できないままの自分が、恥ずかしくなりました。(何も書いてすらなかった日々も長いし)先生のメッセージもいつの間にか忘れていました。
今はもう、作家になりたい、という夢は特にないのですが(さすがに大人になって、いろいろわかってきて)、ただ、一生に一作品でも、先生に読んで頂くにふさわしいものを書きたいですね。