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【機甲少女/フィギュア】実はそういうことになっているんですよ、というだけの、同一世界観であることに基づく何某

久方ぶりの二作同日更新となりました。

いつも拙作にお付き合いをいただき、ありがとうございます。「機甲少女」のほう、現状書きためがまったくないため大変スレスレの状況です(※挨拶

伏線とかぺたぺた貼っつける中盤あたりだったらもう完全にお手上げで、書き溜め期間を取りなおさないとならない『詰み』の状態でした。
が、幸い今は導線の類を気にしなくていい、気合い入れて書きたいものをぶち込むだけのパートに到達済みなので、このぶんならギリギリ最後までなんとかなるかもしれないなー、と見込んでいる昨今の状況です。
何ともならなかったらすみません。


――閑話休題。

泣き言はこの辺にしまして。掲題の件。
「フィギュア」の27話、「ふたつの茶会:いずれ来たる未来」

https://kakuyomu.jp/works/16817330648210782620/episodes/16817330652658535481

本編ラストでアンズガルムが言及に至った「遠からず始まる戦争」について。
こちら、「機甲少女」のほうで幾度か言及のあった「戦争」と同一のものです。
具体的に言及があったのが以下。


・66話「トリンデン邸の夜は更けて。公爵さまと《夜ふかし》です・④」
https://kakuyomu.jp/works/16817139558574088770/episodes/16817330651301228580

トリンデン卿がユイリィの「おじーちゃん」こと《人形工匠》マードックについてランディに話しているあたり。
マードックが隠れ潜んでいた国を出て《多島海》まで落ち延びるきっかけとなった、彼が巻き込まれるのを厭った『戦争』がこれにあたります。


・83話「追想:かつて、どこかで彼女が留めた《記録》③」
https://kakuyomu.jp/works/16817139558574088770/episodes/16817330653689450501

回想のメルリィが、「……戦争には勝ったというのに、世情はあまりよくなりませんね」とぼやいている中で言及された『戦争』がこれにあたります。


以上。
トリンデン卿とメルリィ、あとは83話における《人形工匠》エクタバイナあたりの言を踏まえると、この戦争の結果がいかなるものかもだいたいお察しいただけるところかと思います。


かたやアンズガルムや、おそらくレフテオールの少なからぬ人々にとっては祖国の存亡をかけた、ウォルフにとっても少なからぬ深刻な影響を孕んだ戦争が、

かたやメルリィあたりにとっては、「戦争に勝ったと言いますけど暮らし向きはよくなりませんね。ほんとうに拙たちの国が勝ったんですか?」とぼやく程度の代物である

――という話でもあります。
こう書くとメルリィがものすごい薄情な子みたいですが、そうではなく、世の中の諸々って直接関係ない層から見るとだいたいこんな風になってしまうのではなかろうかなぁ――と思う次第です。はい。


これは遠野の個人的な趣味なのですが、遠野は「あるひとつの事象が、見る人間によってその重さも意味するところもまったく異なるものとなる」みたいな構図が、とても好きだったりします。

キャラクターの間で重要度の軽重、ないしは距離感や温度差みたいなものが感じられると、面白いなーと感じてわくわくしてしまうのですね。我ながら難儀な性質です。

なので、同一世界観なのをいいことに、時々こういう遊びをしています。
実のところ筋書きを読むうえではまったく意味のない類の、余興と言えるかもあやしいくらいのアレコレなのですが…

まあ、時々そういう仕込みをやらかしているのです、という話でした。

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