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  • エッセイ・ノンフィクション

ギフトのお礼です! ありがとうございます!

@pikkataさんからギフトを頂きました!ありがとうございます!
こんな素人文章なのに読んで頂けて嬉しいです。応援ありがとうございます!
また近況ノートに書く事が無いので、即興で書いた番外小説を載せておきます。
もし良かったら読んでってください。


  市乃とホラー映画

 三ツ橋エリスこと神坂市乃は人気のVtuberだ。

 今日も色んな情報やサブカルチャーを漁って、配信で面白い話とかのネタにしようとマンションの自室で考えてる際中だ。

「今日はホラー映画の“暗い森のチェーンソー男”っていう映画みよっかな。たまにはこういうのも良さそうだよねー」

 一人で部屋の中でサブスクのチャンネルから映画を再生する、サムネイルは人間の手から血が滴る画像で、スリラー系のホラーだと予想できた。

 映画が始まり、画面の中でチェーンソーを持った男が腰を上げ、暗い森の中へ歩いていく。

 この男がキラーなのか、どんな緊張感やスリルのある内容なのか、そんな事を考えながら市乃は唾を飲み込みながら画面を見てる。

 『…………』

  ギュイィーーンッ!!

 男が森の中で木を切り倒す、黙って淡々と作業する姿は不気味に思えるような感じがしてるが、特にこれといってストーリーが進展しない。 

『ふぅ……』

「いや、一息ついてないで! まだ何も起こらないの!?」

 何も起きないし何も始まらない、そう思ってた時だった!遂に変化が起きた!

『痛っった! うわ~、木の破片で腕にケガしちゃったよ…血も出てるし』

「…………」 

 サムネイルパッケージと同じように男の腕から血が出てる!そこまで見て市乃は動画を停止して映画の一覧画面に戻る。評価を見ると星1、何の映像なのかよく分からない!

「サムネに騙されたー! 全然ダメ映画じゃん!」

 パッケージだけは立派なタイプのZ級映画だった、この手の映画は特殊な感性が無いと楽しめないタイプの映画で、内容は詐欺同然の物が多々ある。

「暗い森のチェーンソー男ってなに!? 森なんて大体は暗いじゃん! チェーンソー持ってる男の人だったらチェーンソー男を名乗れるけどさ!」

 文句しか出て来ないダメ映画、でもそんな映画を愛する人たちも確かに居るから世の中は面白い。

「あーもう、時間の無駄だったよ! 明日、灰川さんのことからかってウサ晴らししよっと! もう寝る!」

 ダメ映画に見事に騙された市乃は若干怒りながら寝て、次の日に灰川に。

「灰川さん、暗い森のチェーンソー男って映画、凄い面白いよー」

 と嘘を教えてからかおうとしたら。

「その映画、続編が5まで出てるぞ」

「ええっ!? ウソっ!こんな映画が!?」

「ウソだよー! 騙されてやんのー!がははっ!」

 逆にからかわれてしまい、いつものように「ムカつく!」と言って終わったのだった。


 @pikkataさん、応援ありがとうございます!
 まだ続く予定ですので、頑張りたいと思います。

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