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五月十三日の備忘録

お疲れさまです。
吉野諦一です。

一週間ぶりの備忘録となりました。
この期間中は他サイトにて短編を投稿したり、プロット構築のノウハウを集中的に学んだりとそれなりに色々と取り組ませていただいておりました。
おかげさまで執筆のための膂力が得られつつあると実感しています。

自分の書きたいテーマを形にするにあたって、現在類型とされる作品の分析をおこなっているのですが……。
気づいたことの一つに「分析前と後であとがきの印象が全く異なる」というのがあります。
分析前は本編での余韻もあり、素晴らしい読後感を与えてくれた筆者への尊敬の念と、根底にあるセンスに触れた感激とが入り混じった印象でした。
しかし分析後――作中を貫く芯を明らかにした後は、筆者が語る作品に込めた思いがすっきりと腑に落ちる感触がしました。
そうか、筆者はこれを描きたかったからこの構成にしたのか――
と、綺麗に納得することができたのです。

構造を分解するほどに、優れた小説とは無駄がなく洗練された文章のことをいうのだと痛感させられます。
一度基礎に立ち返り勉強し始めてしまうと、これまでの自分に欠けていたものがこれでもかというほど目に入り、代わりに鱗が落ちていくのです。

嗚呼、またこれも楽しからずや。
今度は僕が洗練された作品を生み出す番だ――そう思うと、寝る間も惜しんで執筆の世界へ没頭したくなるのでした。

それではまた次回。

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