こんにちは。内定が出ました飯田です。五月から働くことになりました。社会復帰です。
掲題、西部劇完結しました! 全50,000字程度。中編です。
以下です。
『The Six Bullets ~彼女を愛した六人の男たち~』
https://kakuyomu.jp/works/16816927860187964184制作秘話、ちょっと語ってみましょうか。
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・思い付き
結月花さん(
https://kakuyomu.jp/users/hana_usagi)とTwitterでやりとりをしていて「ヒロインを助けに行くヒーローが好き」みたいな話があり、飯田なりにかっこいいヒーロー像を考えてみたところ、クリント・イーストウッドが。ならば西部劇だろうということで考え出したのがきっかけでした。確か去年の12月のこと。時間がかかってしまいました。
・キャラクターについて
思い入れがあるのは「狙撃手のザカリー・グッドタスク」と「爆弾魔のウィルフレッド・スターキー」です。
報われない男が好きなのでザカリーはもうドストライク。こういう男ってかっこいい。最後のセリフも好き。
おふざけキャラも好きなのでウィルフレッドはもう最高。何もかも吹っ飛ばしていく姿もかっこいいです。
未読の方のために他のキャラを書いておくと、
「早撃ちのイーノック・エイムズ(主人公)」
「手品師のヴィクター・ガーフィールド」
「武士のケンゾウ・ヒガタ」
「保安官のフランク・ヘイウッド」
がいます。この6人に加えて、
「ヒロインのクラリッサ・ヘイウッド」
が主なキャラクター。
悪役には
「事業家のアーロン・コールドウェル」
「地主のジェフ・ランドルフ」
「***(ネタバレにつき1名伏せます)」
などなどいます。
実は悪役サイドのキャラクターを結構練っていたのですが使えなかったので、ここで設定を共有したいと思います。
バスケス・ルルフォ
「爆弾魔のウィルフレッド・スターキー」の敵役。元兵士で爆薬に詳しいが頭はあまりよくない。プライドが高く人を見下したような態度をとる。冗談も通じないタイプでいつもふざけているウィルフレッドとは真逆。
ケネス・マクレイス&リー・マクレイス
「手品師のヴィクター・ガーフィールド」の敵役。兄弟の賞金稼ぎ。兄のケネスは2丁拳銃、弟のリーはショットガンの使い手。慎重派の兄が行動派の弟を嗜めるというような関係性。先陣を切るのはいつも弟。
ランドルー・アベラール
「武士のケンゾウ・ヒガタ」の敵役。殺し屋集団「十二使徒」のボス。他の殺し屋より明らかに腕が立つのだが、アーロンには一緒くたにされて「十二使徒」と呼ばれていることに不満を抱いている。「音が出ないから」という理由で弩を好む。
・執筆に当たって
6人の大まかな最後は決まっていたのですが、そこに至るまでの道のりを考えずに書き始めたのが本作の特徴です。運命は決まっていたけど、その中でどう動くかを見たかった。
実際一番派手に動き回ってくれたのは「武士のケンゾウ・ヒガタ」です。彼のシーンは書いていていっぱい迷いました。迷った分手応えのある回になりましたが、字数が膨らんだな……。もっと筆力をつけて少ない字数でも語れるようにしたいところ。
逆に予想通りの動きをしてくれたのは「爆弾魔のウィルフレッド・スターキー」で彼なら面倒くさくなって全てを吹っ飛ばすだろうな、と。多分彼も自分が大きな戦力になれないことは分かっていたと思うんですよね。だからあのシーンは彼からすれば大金星かな、と思います。
そして三人称他視点で挑んだのは本作が初めてです。そもそも三人称があまり得意じゃないのですが、あえて挑んだのは「6人が6人なりの戦い方をするのだから一視点じゃ無理だ」と思ったからです。まぁ、当たり前ですよね。
多分「7人目」を作れば一人称一視点で6人を回すこともできたのでしょうけど、何となくバランスが悪い気がして。それに今までやったことのないことにも挑戦したくてやってみました。結果は満足。今後、新しい形式での物語が書けるようになった気がします。
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などなど、思い付きで始めてみた作品でしたが楽しく完結させられました。
読んでくださった皆様に多大な感謝を。これから読まれる方には大いなる歓迎を。
それでは、また。