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足利茶々丸

私が小説を書き始めたのは2010年なので、まだ10年も経ってない。
それより以前に『アルプスの少女デーテ』の断片のようなものは書いていたが、小説というていではなかった。
書き始めたきっかけははっきりしてて、宮本昌孝『義輝異聞 将軍の星 剣豪将軍義輝』を読んだからだ。
正直私は、歴史小説や時代小説のたぐいが嫌いだった。特に日本の歴史を小説にしたりドラマにしたり映画にしたものが、陳腐すぎて、嫌いだった。NHKの大河ドラマもまったく興味がなく、竹中直人の『秀吉』を見たくらいだった。
時代劇と言えばだいたい定番が決まっていて、内容も似たり寄ったり。

日本史よりも世界史が好きだった。宮崎市定とかが好きだった。日本史もまったく嫌いなわけではなく『日本外史』は読んでいた。

「剣豪将軍義輝」も元ネタは『日本外史』なんだけど、この手の剣豪ものにも、興味はなかった。子供の頃に剣道をむりやりやらされたので、反感もあった。

私が面白いと思ったのは、短編の、足利茶々丸の話で、ああ、こういうものも小説になるんだなと、すごく感心した。
室町時代というのは面白いんだなと思った。
室町時代といえば応仁の乱とか、しぬほどつまらないイメージなんだが、室町時代の関東って、知られていない割にすごく面白い。そう、40過ぎて初めてそういう世界を知ったので、すごく新鮮だった。

それで最初に書いた小説が『将軍放浪記』で主人公は宗良親王。
たぶん新人賞に応募したと思うが、落ちたので、2011年に puboo で公開した。
2013年にはKDPが始まったので、puboo から kdp に引っ越した。

10年ばかり続けてきてふと、別に自分は、小説を書くために生まれてきたわけじゃないのだが、と思い始めた。
だいたい書きたいことは書いたからかもしれない。
これからどうしようか迷う。

この近所の民度はかなり低い。喫煙者がうじゃうじゃいる。
民度の低い地域で快適に過ごすには鈍感力と、家賃の高い家が必要だ。

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