本日、2016年4月7日23:59、ついに長かった読者選考期間が終わります。今日まで頑張って来れたのは、やっぱり読んでくれる皆さんあってこそでした。
本当に、ご支援ありがとうございます。
たとえ読者選考が終わっても、小休止の後、第二部を書き始めたいと思っていますので、よろしければこれからも、スリマジェをチェックしてみてください。
あと、今回は宣伝に忙しくて10万文字に届かなかった他の作品も、少しずつアップしていく予定です。カクヨムが今後もっと盛り上がっていくよう、微力ながら協力できたらと思います。
ほんと、読まれている、というのは先の見えない選考レースを駆け抜けるうえで大変励みになりまして。毎日のようにエゴサしては感想が呟かれていないかチェックしたりしていました。
感想では「面白い」の他にも「一気読みしてしまった」というご意見を多く頂きます。それから、「文章が読みやすい」というご意見もよくいただきました。本当に、ありがたいです。
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ということで「読みやすい」とよく言ってもらえるスリマジェですが、今回は本作を書く上で気をつけていたことなどを、つらつら書いていこうかと思います。
ファンタジーについて回る翻訳問題ですが、自分は『サングリアル王国では、日本語でもフランス語でもない独自の言語がつかわれている──が、筆者がそれを一度フランス風の世界に置き換えて、それをさらに日本語に翻訳している』というスタンスで執筆しています。
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https://kakuyomu.jp/users/tamago_kkym/news/1177354054880724908)
と、ここで皆さん気になるのは、「外来語はどうするの? サングリアルにも外国由来の言葉があって、それがたまたま日本人の使う外来語と同じ物だったの?」ということです。
あ、気にならないですか? そうですか……。
例えば、「ジャンプする」という言葉。これは元々英語ですよね。では、本作の主人公ヴラマンクが「ジャンプする」と言ったとき、それはサングリアル語なのか、それとも外来語なのか、気になりませんか? あ、気にならな(略)
筆者はそういうところが気になってしまう性質でしたので、極力、外来語は日本語で書くという点に気をつけていました。
ジャンプする→跳躍する
バックする→後退する
といった具合に。ガラスだけは悩みまして、“玻璃”と書くと水晶という意味も含んでしまいますし、直感的に分かりにくかろうと思い、硝子と表記しルビをあてましたが。
でも、待てよ、と。そうは言ってもスリマジェには横文字がたくさんあったじゃないかと。例えば、アカジュー、シニョン、タピスリ、などですね。
実は、ここら辺は雰囲気作りにわざと横文字にしてあります。ファルシのルシがコクーンでパージにならないよう、「後ろで髪をしばってまとめたシニョン」であるとか、なんとなく前後関係で意味が通じるよう配慮はしたのですが。
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もう一つの「一気に読めてしまう」に関してですが、これはもう一言では言えないのですが……。シーンの頭とお尻に、謎を持ってくるよう心がけてはいるかなぁ?
先を知りたくなる、興味を持ってくれるような謎ですね。
長編小説って、ストレッサーとなるシーンと、カタルシスを感じるシーンを交互に出して、徐々にカタルシスを大きくしていく(シンデレラ曲線と言います)のが、これまでの作劇の常識だったと思います。
自分も、このストレッサーになるシーンをいかに脱落させずに読んでもらうか、ここが腕の見せ所と言いますか、謎をちりばめて「読ませる」ことに気をつけながら書いています。
ですが、ウェブ小説ではまた違ったアプローチで書かれている作品が多いと、最近知りました。ウェブ小説ならではの書き方も学んで、一度挑戦してみたいなぁ、と思っています。
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さて、今日で第一回カクヨムコンテストの読者選考は終わりますが、カクヨムというサイトはまだまだ続きます。
どうか、以後もスリマジェ及び斉藤希有介をごひいきに。
それでは。