今日はフィリップ・K・ディックの命日だそうです。
1982年3月2日に亡くなったんですね。
「ブレードランナー」が1982年6月25日に公開されてます。
公開を待たずに亡くなってんですよねえ……
享年53歳……うーーん、残念。
フィリップ・K・ディック。
「ブレードランナー」「トータルリコール」「マイノリティ・リポート」等が映画化されているSF作家です。
「ブレードランナー」の原作小説のタイトルは、
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(Do Androids Dream of Electric Sheep?)
……なんつーかっこいいタイトル。
ディックには思いっっっ切り、影響されてます。
一番最初に読んだ「ユービック」が一番好きかなあ。
ディックの作品の特徴を一言で言うと、
「アイデンティティーの崩壊」。
現実が、現実なのか? 自分が、自分なのか?、と、
「自分、現実、世界」と、自分存在の依って立つ足場が、根本的な認識を揺すぶられて、壊される、という悪夢を、べったべたの、安っぽいっちゃあ安っぽいSFガジェット満載で描く、マンガ的っちゃあマンガ的な、SF作家です。
ディックの作品は観念的で、ハードSFのリアリティーからはかなりレベルが下がる…………と、長らく思われていたと思いますが(わたしもね)、
2020年の現在、リアルに予言的な未来予測であったと、認識を改めている所であります。
それにしても……、もうちょっと長く生きて、我が世の春を楽しんでほしかったなあ……と思います。合掌。
ところで、私信。
本日、紅倉シリーズはお休み。次の準備が間に合わなかったので。
しばらく単発の短編でつなごうかと……