ーー本文第五話から抜粋
それは光るもので、空気中に浮かぶ形のあるもので、何かといえば何と言えるものではなく、この世のものではないものに近いようなもので、しかし確かにそこにはっきりと存在している現実のものであることは間違いがなくて、具体的には四角くて角があって、複雑な形をしているがよく見ると単純な構造体で、幾何学的模様のようでもあり複雑怪奇のようでもあり、かと言って特殊な形ではない。単純ではないことは見たとおりなのだが、複雑さがどの程度かと言われると口を閉ざしてうーむとうなりたくなる程度で、それはつまり簡単な作りではないかと言えそうなのではないかと思うが、残念ながら事はそんなに簡単ではなく、現実離れした存在なように一見思えてしまうことがなかなか厄介なのだから面倒この上ないものだった。それは一言で言うならば、そう、それが『空想空気力学装置』だった。
こんな文章の作品です。あらすじとしては厨ニ病の無職の主人公ノブが、ある日インターネット上に立ち上げた掲示板無名無職のリーダーに擁立され、誘拐犯に疑われてしまうところから始まります。疑いを晴らすためにインターネット上と現実を右往左往する、みたいな物語です。時間を超えたりもするかも?
表題は一部変えるかもしれません。なんとなく『ダンデライオン』がうまくハマってない気がするので、変えるかもです。
そんな著作ですが、どうぞよろしくお願いします。