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全部、青い。

 早いもので、あれだけ大騒ぎした令和フィーバーからひと月。改めて「令和」を実感するのは新聞各紙のノンブル(新聞名や年月日、ページ番号などが記載された上部の欄外のことです)が「平成」から「令和」に変わったことぐらいでしょうか。
 先の10連休の終盤、「ひたち海浜公園」に行って来ました。終盤を選んだのにはワケがあります。この時期は初夏のウリであるネモフィラの見頃で、国内外の観光客でにぎわいます。多い時には1日に10万人を超える入場者があるそうです。ですが、連休終わりは行楽地や故郷で休みを満喫した家族連れなどが自宅に戻るタイミング。近場の方はいるにしても、遠方から訪れる方は少ないのではと踏んだのです。かくして狙いは的中。その日の入場者は3、4万人程度で、ネモフィラで埋め尽くされた「みはらしの丘」近くのお店の方に尋ねたら「人出は前日までの1/3程度」のことでした。それにしても、一番人気だけあって丘全体に咲き誇る青い花の風景はまさに圧巻でした。青空と一体になった光景に浮かんだ感想は朝ドラの「半分、青い。」を通り越して「全部、青い。」。初夏にはスマホの壁紙として楽しんでいます。
 “全部、青い。”みはらしの丘は今頃、コキアに植え替えられていることでしょうね。和名はホウキグサで、文字通り「箒(ホウキ)」の材料なのですが、生活の中心からホウキが姿を消してしまった現在ではめったに見ることが出来なくなりました。そのコキア、夏には緑鮮やかな株が見ごろになり、秋には紅葉した幻想的な姿を見せてくれることでしょう。私のイメージでは、赤く色づいたコキアの群生がジブリ映画「風の谷のナウシカ」で怒りで真っ赤に色を変え大群で押し寄せる「オウム」の群れに見えてなりません。みなさんはいかがでしょうか。10月はそんなコキアの鑑賞も楽しみです。混雑を避けるために、今度はどんな作戦を練りましょうか。
 次回は「ひたち海浜公園」のある、ひたちなか市について述べたいと思います。

2件のコメント

  • コキアは見に行ったんですけどね。ネモフィラはまだ見に行けていません。そのうち行きたいです。
  •  矢指 嘉津 様

     8月中に一面鮮やかな緑色の穏やかな「オウム」を観賞に行きたいと思っています。赤く染まったコキアも幻想的ですが、緑は気分的にリフレッシュできそうなので。後は日にちの選び方ですね。天気はもちろん、渋滞でストレスを溜めたら意味ありませんから。
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