コロナ禍で、自粛警察をはじめ殺伐としたニュースが目立つ中、将棋の藤井聡太七段がまたやってくれました。
2日に史上最年少でタイトル戦の挑戦者になったばかりだったのに8日、本番の棋聖戦第1局で現在の最強棋士とされる渡辺明棋聖に先勝しました。棋聖戦は3戦先勝で防衛か、奪取が決まります。どちらが勝つにしろ、この2ヵ月で決着するわけですが、渡辺棋聖は途中、挑戦を者として「名人戦」も戦います。凄いすね。でも、今回は周囲の話。
録画で観たTBSの「ひるおび」ではコメンテーターで田中虎彦氏が対局を解説されていました。田中氏は谷川浩司元名人の全盛期のライバルで、立ち位置としては強面の「ヒール役」(真剣勝負ですから当然)と思い込んでいましたが、解説は分かりやすく面白いです。面白いのは藤井七段の師匠・杉本八段です。『あれっ?』とお思いの方もいらっしゃるでしょう。そう、段位が一段しか違わない。藤井七段の昇段が速過ぎて、段位が並んだ時期が約9ヵ月ありました。五輪のマラソンで『脱げちゃいました』の谷口徹氏の言葉を借りれば『追いつかれちゃいました』。でも、あくまで段位だけの話です。マスコミでのコメントも振るっていて、この日も藤井七段の癖や性格も披露してくれました。
これからも対局ごとに予想されるお二人の分析。みなさんも是非、お愉しみ下さい。