将棋の棋聖戦で先勝したばかりの藤井聡太七段が今年度の「王位戦」でも挑戦権に“王手”を掛けました。棋聖戦では、最年少でのタイトル戦挑戦者となりましたが、次の決勝で勝てば、2つ目のタイトル挑戦となります。多分これも史上最年少の記録となるでしょうね。
ただ、これで驚いていけません。見届けなければいけないのは23日の王位戦・挑戦者を決める決勝戦。本日の電子版唯一の産経新聞も触れていませんが、相手はなんと今月4日に行われた棋聖戦の挑戦者決定戦と同じ永瀬拓哉矢二冠なのです。叡王、王座の永瀬二冠にとっても、タイトル・ホルダーのプライドを賭けた一戦になります。対局前に二冠は特別、意識したコメントはしないと思いますが、内心はタイトルの懸かる大事な対局を連敗するわけにはいかないと、並みならぬ決意で臨む筈です。特に相手は今、最注目の藤井七段ですからね。
穿った言い方ですが、挑戦者決定戦はタイトル戦ではありませんが、相手が現タイトル・ホルダーということは事実上、一局だけの“タイトル戦”的な緊張感もあることでしょう。今から対局が楽しみです。
棋聖戦の挑戦者決定戦まで永瀬対藤井の対局はありませんでしたが、今後は注目の顔合わせとして語られることでしょう。