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登り納めの十坊山

 今年ももう終わりという事で、山の登り納めに福岡と佐賀の境目位にある『十坊山』という所に登ってきました。

 この山の名前は、戦乱時に十人のお坊さんが山頂で処刑されたと事に由来するという、かなり物騒な話なんですが、なぜ彼らは処刑されたのか?みたいな感じで次の長編の題材にしようと思っています。なのでロケハンも兼ねてます。

 やはり現場には行って見るもので、二つの大きな収穫がありました。一つは石英紋という筋状の模様が入った岩の存在です。横一線に入っているのなら理解できますが、十字に模様が入っているものを見つけました。十坊の十と偶然一致してますが、これはネタに使えそうです。

 そうしてもうひとつ、杉の根元に生えている白い木の存在です。今まで何度も登っているのに、なぜか今まで意識する事がありませんでした。他の山では見たことが無いです(意識していないだけかも)。数本とかでは無いです。数十本、数百本単位です。青白くて表面はツルツルです。サルスベリともちょっと違う感じで調べてみてシマサルスベリに似てると思ったんですが、九州では鹿児島ぐらいにしか生えていないとの事。もしかしたら新種の亜種かもしれません。

 男性の集団のような杉林において、白くなまめかしいその姿は女性の様でもあり、なぜ今までこの木に意識が向かったのか不思議に思いました。山を舞台にした話はずっと書きたいと思ってました。今年いくつかの話を書いて来て、来年はやっと何かしら形にできるような気がしています。

 みなさん良い年をお迎えください。

2件のコメント

  • 十三岡繁さま

    こんにちは。

    写真で見る限り、たしかになまめかしい、青白い肌の木ですね。薄暗い時間帯に見るとぎょっとしそうです。
  • こんにちは コメントありがとうございます。

    どうもこの手の植物は秋から冬に向けて、葉を落とすだけではなく脱皮のような事をするようです。なのでここまで白いのはきっとこの時期だけなんでしょね。でなければ今まで気が付かなかったはずないですから。

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