この度、『救世の花守たちへ口づけを』が完結致しました。
最後までお付き合い頂けた方、お付き合い中の方、みなさまありがとうございます。
最後まで投稿できたのはお読み頂けた方々のおかげです。
いつも温かいコメントが励みになっていました。
『花守』は実験的に書いたものですので、至らない点やお見苦しい点が多かったかもしれません。
「自分では良く書けている」と思っているのですが、いまだに面白いかどうかの判断がついていません。
投稿のために見直すと、後半は女の子たちが活き活きしていますね。
それに前半はウタカがクシズとばかり話しているのに後半はキヨラともよく話していますし、キヨラは後半になると自分から話すことが多いなど、細かいことも無意識に気を使って書けていて感心します。
この物語の最大の長所は、設定そのままにメインの班を変えてストーリーを変えれば、幾らでもお話を量産できることです。
新しい物語が思いつかなくて困ったときは、キヨラたちの同僚が登場するかもしれません。
本当にありがとうございました。
※本題は終わったので、以下はお時間のある方のみお読みください。
さて、ここでみなさまにこの物語最大の欠点を述べなければなりません。
実は、本作後半にみんなが色々と移動するシーンがあるのですが、そこで大きな問題があります。
細かな説明は省きますが、サカキたちは丸半日以上歩き、キヨラたちは能力を使って数時間で移動したのに、ある人物は数時間で山を走破しています。
そうです。『マリカちゃん走るの速すぎ問題』です。
平地ならともかく山のなかですし、マリカちゃんはヒラヒラした衣装を着ている設定なのに、どれだけ足速いんだよ! な状態です。ですが、マリカちゃんが「〈花の戦団〉へは私が報告しに行くから」と言っている以上、「てへ、間に合いませんでした」だと、マリカちゃんはバカなのかな? になってしまいます。
仕方のないことだったのです。
なおマリカちゃんに着目すると、カガミにボコボコにされた後にメネラオスの一撃を食らい、数時間全力疾走した挙句、夕方までガルガンチュアと戦い抜くという、『マリカちゃん常軌を逸してタフすぎ問題』。
ストーリー上、マリカちゃんとサカキは2回ほど密会しており、その際に花の戦団の情報を横流ししています。
その際、サカキは昼に出かけているのに、マリカちゃんは朝っぱらから出かけている描写がある、『マリカちゃんお出かけも早すぎ問題』もあります。
この物語は、メインのキヨラたちの裏で行われたマリカちゃんの珍行動によって成立していたのです。
ですが、そんなタフでお茶目なマリカちゃんが好きでした。
他の人物と異なり、『マリカちゃん』呼びなのも作者の心情を表しています。ごめんねマリカちゃん。
とゆうわけで本作の問題点を吐き出したところで私の胸も軽くなりました。
改めて、みなさま最後までお付き合いくださりありがとうございました。