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クロスレイジ7章解説

今回は主人公の一人である怜が仇(?)のディノスを襲撃するエピソードになります。
口数の少ない彼女の目的は自分の運命を弄び家族を殺害した疑いのありコロニーの指導者層に位置するディノスの殺害でしたが彼が拾い上げボディガードとして育てた青年・ヒデンに阻止されてしまいます。
このエピソードではこれまで散々上流階層に位置し、アウターを威圧していると描写したコロニーの住民の生活にようやく触れてきましたが、コロニーは管理社会という事もあってか裕福な『内周』と貧困労働者層の『外周』に分かれています。『内周』の人々はある意味アウターの人間よりも貧しく自由のない生活を強いられています。ある意味これはアウターとコロニーに分かれた世界の構図に対応した描き方になっています。
ブリテン・コロニーの指導者に当たるガドモンは己の欲に忠実な典型的な俗物でディノスに媚び諂っていますが、その地位に至るまでの道のりは険しく苦労を知っている為、彼は更なる成り上がりを狙うも自分の地位を失う事を極度に恐れています。『内周』の裕福層に生まれたものの兄弟が優秀だったため彼が指導者になる可能性は少なかったのですが、策謀を駆使しディノスの力を借りてのし上がってきたガドモン。少なからず彼に感謝していますが、今後のアウターを巡る展開で二人の関係は変化していきます。
話の大筋は10年近く前にざっと書いたので、文章が色々荒いです。今だともっとコンパクトかつ分かりやすくなると思いますがあまり大幅に変えると後の展開に影響が出るので多少の手直しはしましたがあまり内容は変わっていないです。
さて、アウターに戻ってきた怜は失意のうちにある決断を取ることを決めます。それは一体何なのでしょうか?

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