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クロスレイジ3章解説

この章に出てくる元Aランクハンターのセルペンテですが、彼(?)は謎の大男にコロニー移住権をチラつかされて、怜の殺害を依頼されます。
後の会話を見るに男は怜が倒される可能性など考えておらず、セルペンテは捨て駒のように扱われています。
セルペンテはこれまでほぼ無双していた怜を一度は瀕死に追い込むほどの活躍を見せ、更には毒物の取り扱いにも長けている確かな実力者として描きました。
しかしセルペンテはハンターとしての実力以上に、変異種化した蛇や蠍から毒物を抽出して研究を行い、その功績でランクを上げていきました。
見た目や性癖が奇抜な彼の事を忌み嫌うハンターも多かったのですが仕事に対しては真面目に取り組み一度だけバディを組んだレオスも彼の事は高く評価しており、義理堅く仲間想いの側面もあったようです。
しかし戦闘面ではハンターはかなりの実力者が多く在籍しているので彼の格闘術をもってしても上位層には及ばないのです。
作中でも描きましたがセルペンテは石化病に苦しむ友人を苦しませずに介錯しました。彼の為に薬の調合も行っていたようですが、流石にそのレベルにまでは至らなかったようです。
それが原因で処罰されますが上層部も事情を知っており、彼の才能も惜しんでいたのでいずれは復帰させるつもりでした。
しかし、謹慎中のセルペンテに接触したのがウェルナー代表と対立し、アウター政府を牛耳ろうとしている一派で上層部の思惑など知らないセルペンテに便座を図ると持ち掛け毒を調合させそれを用いて政敵の暗殺未遂事件を起こしながらも、その罪を彼に擦り付けたことで事実上の追放に追い込みました。
自分が陰謀に巻き込まれたことを知り、失意の中でターロンによる薬物汚染が蔓延る暗黒街に潜んでいましたがそんな彼を訪れたのが「獅子の片割れ」を名乗る大男でそれが今回のエピソード冒頭となるわけです。
そして彼が暗黒街にいた理由は実はもう一つあり、ディークに依頼料として多額の金を支払っていましたが、なぜ潜伏中の彼がそんな大金を持っていたのかというと…
セルペンテは書いていて非常に味のあるいいキャラだったと思います。彼と同等の濃さを持つキャラクターもこの先登場しますのでお楽しみに!

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