4章は手直している最中に当初考えていた展開と今現在進行している物語の流れがだいぶ異なるのでかなり修正を加え大変でした。もしかしたら今後も変更があるかもしれません。それくらいこの章は重要なのです。
さて、少し物語背景の解説をしますがこの章に登場するイディオの家系は元は旧ドバイに住んでいた富豪の末裔で最初のコロニーとされるシール・ザ・ゲイトの建設にかなり多額の出資をしたために同施設のアクセス権に加えコロニーへの移住を認められ、7人会議(セブンズ)の次席として旧ルクス一族に迫る家格を獲得しました。
しかし、財産の多くを失った事と先代のセブンズ内部の争いで誠実だった彼の父親は政争に敗れて没落し、そして作中の10年前にあらぬ疑いをかけられ家族は『外周』に送られ自身と長男イディオ共々コロニーからの追放の憂き目にあってしまいます。その際に懇意にしていた『友人』から数人の部下を同行させてもらいシール・ザ・ゲイトの発見に貢献させますがその中のリーダー格であったのがジルベルでした。
やがてイディオの父はシール・ザ・ゲイトを発見しますが過労と心労によって病死、後を幼いイディオが継ぎますが彼はジルベルによって巧妙にセブンズもといコロニーへの復讐心を煽られ、今回のクーデターの神輿になってしまいます。
さてジルベル。作中でリオンとメディクの会話の中で『スクール』出身者という出自が明らかになりましたがこの3人を結び付ける人間こそが物語の重要人物となっていくわけです。
アウターを抑圧しつつコロニー有利の状態で世界のバランスは保たれていますがコロニーもまた複数の派閥があり、それらが権力のために互いが互いの足を引っ張り合う派閥争いが起きています。そして甲田怜を2度も助けた謎の女はいったい何者なのでしょうか?
そしてなぜシール・ザ・ゲイトに封印されたはずの過去の超技術が眠っていたのか?
謎を残しながらも物語は進んでいきますのでどうぞお楽しみに!