「書く」エッセイ更新です。
公開から7カ月近く経ってしまいましたが、前情報ゼロで『君たちはどう生きるか』を見たときに感じたことをベースに、Web小説の宣伝方法を考えています。
『君たちはどう生きるか』を見て、Web小説の宣伝方法を考えた話
https://kakuyomu.jp/works/16817330664655630514/episodes/16818023214247652563『君たちはどう生きるか』は、作品情報をほぼ伏せたままで公開されました。
主人公も、あらすじも、物語も知らない状態で、強制力が高い映画館という環境で席について作品を見る。それは自分の足で映画館に行くようになってからはじめての経験で、おそらく二度とないものだと思います。
あれでお客さんを呼べるのは、宮崎駿監督だからですよね。
エッセイでは、この「情報ゼロゼロ鑑賞」で感じた怖さを糸口に書きました。
ただ、アナザーの構成として迷ったのが、以下の仮定をもとに考えていくことでした。
「もしも『君たちはどう生きるか』が無名の監督の作品だったら?」
「そしてわたしがあなたがその無名の監督本人で、自ら宣伝することになったら、どうする?」
とても難しい戦いになると思います。
あの作品であれば、いったん上映館が見つかり、少数にでも見てもらえれば、そのクオリティの高さと内容の深さで口コミにより「異例のロングランヒット」「連日満席」といった状態にはなるでしょう。でも、口コミの発端となるひとりかふたりに見てもらうにはどうしたらよいか……。
すでにファンがついている書き手さんは別として、Web小説の宣伝は、無名監督がオリジナル作品を宣伝するのに近い。
そこに心が折れそうになる書き手さんは多いと思います。
わたしもつらいなあ、と思うことは多々あります。
でも、「そこにある難しさって何?」がすこしだけ具体的にわかれば、悩みも具体的になり、「難しいけど、心は折れないかな」という状態になれるのではないか……と思って書きました。
あいかわらず、魔法のような方法は書いていませんが、すこしでも心が軽くなるお手伝いになれば。
そして、ああいうこと書いていても、自作になるとやっぱり難しい!
……がんばります……。