企画「テーマ」についてのお話。
’21、7月から8月にかけて行われた自主企画「第二回へびふくろう座文学賞」(テーマ:灰色の男)で拙作を大賞に選んでいただきました。評議員の皆様、たくさんの作品の丁寧な講評お疲れ様でした。大賞はコメディの方の#001にいただきました。講評はnoteで掲載されています。
参加作品 灰色の男 #001 Shirogane
https://kakuyomu.jp/works/16816700426142571514 灰色の男 #002
https://kakuyomu.jp/works/16816700426122222094【追記】
ちなみに、私個人は、尾八原ジュージさんの『泣かないリリ』、電楽サロンさんの『仔象寿司』がお気に入りでした。
拙作の二作とも私の調子がいいときに、勢いに乗せて書いたもので、とても気に入っておりますが、noteのサイトで評議員の方が「お題」について厳しいお言葉をおっしゃっていたとおり、「灰色」である意味、必要性においては、私もそこまでクリアできていなかったのではないかと思っております。
実は、この企画に当初、別の短編を書いており、一作目は、歯科医師の中年男と妻がでてきて、灰色のゴム人間に追いかけ回されるというホラータッチでした。
こちらが、できあがって読んでから「誰かとネタかぶりしそう」(なぜ、そう思ったのか……)というのと「おもしろくないな」と心底感じてしまい、同じ夫婦が出てきて、今度は灰色のスーツを着た元美術教師の老紳士が出てくるというお話も二作目として書きました。
それでも結局二つとも気に入らず再度構想し直したというわけです。私はこの企画に実に「四作品」書いたわけですが、それでも「灰色」について、色が持つ「抑制」といった精神イメージだけで書いたような気がします。
企画のテーマに関しては、ネタかぶりを恐れて「変化球」を投じることが多く、結局、テーマとしては「弱い」というものが私自身多い気がします。
今まで講評いただいた「◯◯川大賞」などの評議員の皆さんからは、そこまで激しく突っ込まれたことはありませんでしたが、捉え方の自由度はあっていいものの、やはり「お題」を自分の中でもっと濃密に練る必要はあるな、と思っています。
真剣なご講評をいただくわけですので、評議員の皆さんに対しての礼儀でもあると、そう思わされました。
笑いのヒトキワ荘・ブラックユーモア杯について
【ブラックユーモア】はまだまだ募集中です。
今回、審査員の私といたしましては、ブラックの持つ「後味の悪さ・苦さ」に重点を置いて選ばさせていただこうと思っております。
すでに何作かお気に入りを選んでおりますので、それを覆す作品が出てくるの? という期待が終了まで続いていくだろうと思われます。また、何人かのユーザー様に、「読みました、私はこれが好きでした」といったお声もいただき、うれしい大会となっております。
皆様、引き続きよろしくお願い申し上げます。
現在、noteの企画宣伝ページはPV 157、スキは17いただいております。読んでくださりありがとうございました!!