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灯篭の妖かがり

よすがの言葉に、意を決したように話し始めた。
「はい。入ったばかりの若い下働きばかりが、突然姿を消すようなことが相次ぎ、でも、誰も気にしている様子もなくて聞き入れてもらえませんでした。私は、どうすることも出来ず、様子をさぐっていました」
 さえさんの、顔だんだんと青ざめ震えもひどきなってきた。
 皆は深刻な顔で、さえさんの話に耳を傾けた。
「蔵の奥の藪から異様な臭いがして、何かと行ってみると、姿を消していた使用人たちの遺体がいくつも倒れて腐っていたのです」
 皆がぞっとして青ざめた。

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