• ラブコメ

よすが四神の舞

 よすがの声は凛と響き、扇がひらめくたびに淀んだ空気が晴れていく。
 人々は、目に見えないその軌跡を目の当たりにして感じていた。

 ふわりと舞い上がった扇は、ひらひらと揺らめきながらよすがの手に戻る。
 神業の様なその扇の動きに、人々は幻を見る様に見入った。
 翻(ひるがえ)る白い袖と、その周りを自在に飛び交うように舞う扇の饗宴に、息をするのも忘れるほどに目を凝らして見つめた。


旅に出たら、よすがの舞は見られないのかと思いましたが、もしかしたら行く先々で舞うことになるのかもしれないという予感が…。

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