取り返しのつかないことになる前に何とかすべきではないかと考え始めたら、いてもたってもいられなくなった。
にゃまとが、心配そうに顔を覗き込んで膝に乗ってきた。
「にゃまと、鎌倉に行ってみようか?」
「九条様と、弁慶様と一緒にゃんか?」
「うん。そうよ」
「行くにゃん!」
にゃまとは耳をぴんと張って、嬉しそうに見上げた。
「でも、その前に、高槻様にご相談してみないといけないわ」
「大丈夫にゃん。高槻様は、よすがが大好きにゃん」
旅に出ることを決意したよすがですが…。
知らないことが多すぎて、やっとのことでここまでのお話になりました。