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探偵ドラマ三昧の日々


 週の半分は自分の実家に帰って、いつもどうり日々の習慣を続けつつ、ドラマ三昧の日々です。『コロンボ』と『名探偵ポアロ』のシリーズをかなり見ました。おそらく70年代のものばかりだと思うのですが、しぐさや所作がよく、謎解きも忘れて見入ってしまいます。まだまだ不便な生活だったから、自分の手を動かす機会が多かったのでしょう。いまよりはるかに手が器用に動いています。体の動きも細やかです。こういったものを通して、俳優さんなどはたくさん勉強できますね。勘のよい人などは、楽々とマスターするでしょう。
 ただ、ドラマ独特の作劇の組み立て方には、作り手にしかわからない細かい心の動きがあります。そういうものが背後に影のように漂っているから、見ている側は不思議とおもしろく感じるわけで、そういったものは個人の感性によりますから、まねしようと思っても、まねできないわけです。そういう換骨奪胎したような作劇の組み立て方のスタイルだけ導入し、それを行えば説明になる、と考えるようになるのは自然ですが、それこそセンスとか才能がいって、普通に地道に作っていったほうが良い評価が得られると思われます。アニメーションの監督さんなどはセンスの塊のような人がたくさんいて、そのような人にとって、感情の簡略化や形式化は簡単な仕事なのでしょう。
 私はあまり感性の面で新しさはありませんので、地道に作っていこうと思います。

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