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こんなにおもしろかったホームズ


 今日は珍しく本を読む時間をとりました。少し前から拾い読みしているThe Adventures of Sherlock Holmes。正直、こんなにおもしろかったかなと思いました。笑 そのくらいいま読むとおもしろいです。やはり日本語では伝えきれない、軽微なニュアンスが、おもしろいわけです。ちょっとしたやり取り、ちょっとした描写だけで、楽しい気分を作り出す天才だと思います。これはフォロワーを生んでいきますね。でも、真似しようとも仕切れないかと思います。たぶん無意識を使って書いていったお話で、とくに出だしから連想に連想を重ねて書いていったと思います。なぜそんなことが言えるのか論拠を示せと言われると、論拠はなくて、笑 自分も同じように書いていってるから、そうなんじゃないかな、という程度のことです。小説って、やはり自分の内側のお話ですから、こんな芸当も可能なのかな、と。
 日本語訳のホームズは、言語遊戯を駆使してコテコテの世界に冠たるロンドンと、そこにすっぽりとおさまっている221Bを見事に描写していて、それはやはりお見事な仕事だと思います。日本人って、やっぱり黒岩涙香のような文体が好きなんだと思います。漢語とのミックスの歴史から、言葉の新しい雰囲気を作り出す天才ですね、日本人は。翻訳出来るのかは、相当に怪しいのですが。笑 英語よりも、独語や仏語のほうがやり易いのかもしれません。

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