今日もいつも通り家のことをやりながら、1時間くらい書いてたんですが、ここ2、3日、ファンタジーってなんだ、ファンタジーって一体どういうものなんだ、とちょいちょい考えてました。
すぐに連想したハリー・ポッターシリーズは魔法もの、学校ものという感じで、ファンタジーというよりイギリスの伝統的な児童文学の印象のが強いな~と思い、それからやはりイギリスの中世文学が源流か、と思ったりして、あらためて気をつけてみると、あちこちで日本におけるファンタジーの受け入れのギャップがあることが散見されました。とくに押井守監督のインタビューが参考になりました(『ガルムウォーズ』インタビュー)。やはり日本独特のローカライズがないと、受け入れづらいんではないかと。
例えば英語圏であれば、アーサー王伝説を(原題は『アーサー王の死』)読まないでも、めっちゃライトな読み物『王さまと剣』とか色々と中世文学がモチーフの子供の読み物をパスしてるので、その伝統的な流れからアレンジさせた映画とか小説はよくあるものとしてすんなり受け入れやすいのですよね。ところが日本のファンタジーは、一体どこにあるのかというと、YA文学的なものとか、Fate シリーズに代表されるような、あるとしても相当に限られたジャンルなのではないかと思います。人気あるけど、マニア向けというか…。
ライトノベルなどはとにかくタイトルはたくさんあって、どれも誰でも楽しめますが、学園ものとミックスさせたり、異世界転生という二重構造を使って、現代を扱いつつ魔法も出せるという夢のような楽しい物語の発明もあり、かたや『空の境界』などは1990年代の日本を舞台としながら、魔法を違和感なく同居させてたり、なんというのか、明らかに作者の力量が露呈するジャンルに成長しているのかな、と思います。笑
そう、むずかしいんですよね。古文書がすきとか、ウンベルト・エーコのように中世に知己してないと手が出せなくて、無教養で書くと、こいつ、ルーンとか知らないじゃんとか言われてしまう。笑
さて、どうしようか、と思いつつ、どうしようもなく、ただ書き進めています。笑