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いくひ誌。【3651~3660】

※日々、錯誤ゆえに失敗し、未熟ゆえに出遅れる、それでも死なぬ運のよさは、細かく砕ける危機ゆえか、リアス式海岸のごとく入り組む軌跡の盾ゆえか。


3651:【2022/05/15*わ、わからん】
真っ暗闇のなかを進むよりも、目に映っているもののうちの何が実体を伴い、何が仮想現実(虚構)なのかの分からない世界を進むほうが遥かに危険だし、正常ではいられない、と言えるのではないか。本当はそこに実在しないにも拘わらず、さも実在するかのように錯誤する。これはけっこう、危うい。そこにあるものが見えないことよりも危険を察知しづらいのではないか。何が仮想現実(虚構)か分からない世界はきっと、本当はそこにあるものすら目に映らなくなる瞬間もでてくるはずだ。ビルが邪魔で見えないと思っていたがそこにビルなどは実在しなかった。ビルならばまだよいが、電車が停車したと思い乗り込もうとしたらそこにはまだ電車が来ておらず、線路に落下し、本物の電車に轢かれたり。友人だと思っていた相手が実在していなかったり。料理を食べていたと思っていたらじつは何も食べておらず、徐々に餓死に向かっていたり。そういった事態も極端な話、あり得てくる。真っ暗闇も相応に危ういが、きっと何が現実か区別のつかなくなった世界も、相当危ないと言えよう。そしてそれはじつはすでに現実に広がっているのかもしれない。情報社会はそうした未来へと突き進んでいるのかもしれないし、そもそも人間の歩んできた社会はいずれもそういった錯誤に塗れた暗がりよりも危うい世界だったのかもしれない。定かではない。(すべて定かではない世界もまたきっと危うい)(というその言説も?)(むろん定かではない)(ハッキリしなさいよ)(どっちかにして!)


3652:【2022/05/16*うきゃきゃ】
とくになんもない日々だ。平凡すぎてしあわせすぎる。こんなにじぶんだけ平和でよいのかな、と罪悪感を覚えてしまうな。三秒くらい。わがはい、思うのだが、世の中の不公平さが可視化されすぎて、かつてなら不幸だ、と嘆くべき現状がしあわせすぎて感じられる。それがよいことなのかどうか分からんくなってしまうな。だっていくひしさんを見て。なんもないのに生きてる。駄文並べて、うひゃひゃ、と得意げになっているだけでお菓子おいち、の日々なのだ。不公平では? 世の中見回して御覧よ。ニュースを見て御覧よ。不公平では?と思わんのでもない日々だ。お勧めのお菓子は、岩塚製菓さんの「きなこ餅」です。舌に載せた瞬間溶けるようなおせんべいにきな粉がまぶしてあります。おいち、おいち。不公平では? もうやんだくなっちゃうな。なしてとくになんもない日々を過ごして、至福じゃ、だけでなく、罪悪感まで覚えなきゃいかんのですか。至福じゃ、で止めといてください。お願いしますよホント。あっという間に二十一枚入りのきなこ餅おせんべいが一袋カラになりますけど。運動不足です。いくひしさんこのところずっと不届き者なので、お外歩くとき、天に向けて中指突き立てています。いくひしさんのせいで世の中もっとたいへんなことになったら、申し訳ございません。悪しからず。こういうときに、うひひ、になってくれない天のひと、いくひしさんは、うきゃきゃ、になってしまうな。天にひとなどおらぬだけのことなのかもしれぬのだが。いつもぬくぬく日差しをどうもありがとうございます。さいきんぽかぽか陽気で、うれち、うれち、の不届き者。いくひしまんでした。おはよ。いまは午前〇時二十三分。早起きさんなんですね。そだよー。


3653:【2022/05/16*超炸裂拳、ホウキハキ!】
著作権とかむつかしいことは分からないが、いくひしさんのテキストに限っては、この「いくひ誌。」も含めて、読めちゃった、という方は、その読めちゃった結果の影響をじぶんの栄養分と思って、なにかじぶんなりの発想やら表現やらに好きに使っちゃった、にすればいいのに、と思っておる。許可はいらん。いちいち承諾するのが面倒くさいからね。悪用できるならしてみたらいいんじゃないかな。そんな工夫がとれるのならきっと、善用もできるのだろうから。こんな妄想の肥溜めから、うひひこれいただき、と思えるだけのちょっと酔狂なお方がおるのなら、さぞかしお目目が肥えているのだろう。肥溜めだけに。(べつにうまかないが)(どの道、著作権フリーにする予定なのだ。noteさんのほうに載せるのが遅いか早いかの違いだ。発掘される可能性があるにしても、死後だろう)(発掘される可能性なんて期待してどぅのー? 生きているつもりだのぅー?)(ゴッホさんのつもりなのかしら)(むっ。いくひしさんだって価値あるよ)(いくらくらい?)(……1セント)(まん)(ゴッホ、ゴッホ、げほげほ、あー咳でるわ。なんかここ埃っぽいんだけど)(山できてるしそこ)(うず高く?)(そこそこ汚いわ)(じつにホコリ高きいくひしさんの部屋なのであった)(ちったぁ掃除くらいしろや)(絶対に嫌です)(ホウキかよ)(破棄です)(掃きの間違いかな?)(チョーサク裂ケン)(うひひ)


3654:【2022/05/17*つり、あい!】
やあやあ、いくひしさんでござる。お久しぶりでござるなぁ。きょうは久々にお出かけして、足を攣ったでござる。え、どこででござるか。どこって、ちょっとした坂道ででござるけれども。え、坂道で足を「釣る」んでござるか。そうでござるよ。そんなの危ないでござるよ。そうでござるか、そうでござるな、アイタタってなったでござる。そりゃなるでござるよ、想像しただけでアイタタタでござる。両足を攣ったでござる。両足が「釣れ」ちゃうんでござるかッ、怖いでござる。そうでござる、ふくらはぎのヒラメさんがピッキーンってブリッジしたでござる、どこのサーカス団ですかといったピッキーン具合でござったよ。ヒラメさんまで「釣っちゃう」んでござるか。それはもうもう、攣りっぱなしでござったでござる。うひゃー、釣りっぱなしでござるか――まるで釣り堀でござるな。坂道でござるよ、そっちのいくひしさんは何を言っているでござるか。やや、坂道で足釣りなどできるとは、最近はずいぶんと物騒になったものでござるな。何か勘違いをなさっておいでではござらんか。足を「釣る」んでござろう? そうでござるよ、足がこう、ピッキーンと攣るでござる。なんでそこでエビ反るんでござるか、見ているだけで全身が攣りそうでござる。それでいいんでござるよ、その攣りでござる。そっかー、でござる。でもでもいくひしさん、あなた身体どころか存在が弱っちいでござるから、エビ反りなんて無理しないでくださいでござる。いいですか、いくひしさん。あい!


3655:【2022/05/18*「ぃ」】
色の中では黒と青が好きだ。むかしは黒のほうが好きだったが、いまは青のほうが好きかもしれない。言葉のなかでは、むかしは愛が好きではなかったが、いまは割とそうでもないかもしれない。「AI」も「アイ」も「あい」も「相」も「哀」も「逢い」も。さして好きではないけれど、むかしほど苦手でもなくなった。なぜかと言えば、それがない世界の寂寥を知ったからかもしれない。或いは、それのなくなった世界を想像し、寂しさよりも恐怖を覚えるからかもしれない。失われると想像し、それを阻止せんと思考が一点に収斂し、ときに激しく膨張する。あい、なき世界は物寂しい。きっと余韻が残るからだ。言葉から、あい、が失われれば、あいうえおは、「ぃうえお」からはじまる。微かに響く言葉の余韻が、「ぃうえお」となり、小声のごとき「言うAO」となる。ここにもアオが幻視できる。だからなのだろうか。いまは青が、心苦しい。主語が抜けた言葉は、すこしせつない。願わくは、「あい言うAO」を耳にしたい。空は快晴。きょうは澄み渡った青空である。青は、大気に馴染めずに素通りした色だ。地球が青いのは、海面に青が弾かれてしまうからだ。虚数「ⅰ」とどこか似ている。「ぃ」は「ⅰ」だ。ほかに馴染めぬ孤独な青だ。ほかに馴染めぬ穴は却ってふしぎと目立つものだ。がらんどうの中では、一点に凝縮した「密」そのものが時空そのものを歪めるように。日々是虚無。されど揺蕩い生む虚空。遅れてやってくるものに本質がある。ともすれば、遅れるものがこの世のカタチを縁どるように。無言でも、ソラは果てなく、我、知れず。無音にちかい波を刻む。やれ生けや、がらんどうに染み入る――の声。


3656:【2022/05/19*寝言は起きても寝言なのだな】
寝すぎた。起きたら腰痛いし、とっくに日付けを超えているし、もうもうやんなっちゃうな。これは19日の日誌だけれども、いまはもうとっくのとうに20日である。とっくのとうの、とうって何?と気になったあなた。いくひしさんもー。気になっちゃうよね。検索すればぴこーんって知れちゃうそんなときでも、いくひしさんはちゃーんとじぶんで考えて、なんもわからん、ってなる時間をつくっちゃう。疑問のままでいたほうが、なんとなーくわくわくしちゃえるし、それとなーく、想像できるから。とっくのとうの「とう」ってあれでしょ。仮面ライダーがするやつ。へーんしん、「とう!」ってするよね。きっとあれだといくひしさんは思うな。えー、思っちゃうのー? バッタさんのヒーローなのに、「とう!」って言っちゃうのいいのー? なんでダメなんですか。いくひしさん、むっとします。だってさ、だってさ。世の中には蝗害なんて自然災害もあるしさ。ショッカーに改造された半分怪人なんて、そんなのいくひしさんは、こわいな。そうだけど、そうだけど。こわいけどでも、いざというときに「とう!」ってきてくれたらよくない? よくないよ。いざというときに来たって遅いでしょ。怖い思いしちゃってるでしょ。嫌でしょ。だからせめてかっこうをつけて「とう!」をするなら、できれば「とっくのとう」にしといて欲しいな。それはそう。でもそんなことできたらヒーローはいらないんです。いくひしさんはわがままさんなんだから。傲慢だって言ってる。いつもそう言ってるもんね。でも、ヒーローっていいよね。いちどなってみたい。そう? いくひしさんはやだな。めんどっち。だって考えてみてよ。バッタ、バッタ、と悪人を倒してくれたらうれしくない? うれしくないよ。だってそれで言ったら真っ先に倒されちゃうの、いくひしさんだもの。ああそっか。納得しないで。反論して。ちゃんと根元から否定しくれなきゃやだもんね。腐ってやがる、早すぎたんだ。チガウヨ、チガウヨ。どこからかバッタさんの群れが飛んできて、根こそぎいくひしさんを食べちゃったんだ。まぁた、そんなわがままな傲慢に磨きをかけて。そんなわるいひとはですね。仮面ライダーにでも成敗されてしまえばいいんです。ひどくない? もっと特別扱いして! かわいいって言って! にゃー!(なにいまのそれ)(お猫さんの真似です)(いまのが?)(似てたでしょ)(じゃあ犬の真似は?)(まんまん!)(わ、が言えない犬だったか)(ヴぁうヴぁう)(迫真すぎて逆に引く)(もうやだ、このいくひしさんいじわるなんですけどー)(うひひ)


3557:【2022/05/20*白蛇と山羊】
矢面に立つことの怖さを知っているので、観客とか、他人のまえで表現や創作物を発表できるひとはすごいなー、と思っている。矢面に立つ怖さというか、失敗に対する解釈が異なりすぎて、戸惑ってしまうのかもしれない。いくひしさんにとっては、失敗は糧だ。できるだけたくさん自由に好きに失敗したい。宝物のようなものなのだけれど、それを人前で披露すると、どうにも同じようには見做されない。なんでなんじゃろ、と戸惑ってしまうから、人前があまり好きではないし、恐ろしく感じる。まるでじぶんの宝物が宝物でなく感じてしまうからかもしれない。けれども、そう思うことそのものも一つの失敗ではある。ただ、できれば避けてしまいたい、との思いが湧くのも、もちろん失敗があってのことだ。そこはぐるぐる回っている。その点、矢面に立てる人は、そもそもがそれを利だと思えるのだ。いくひしさんにとっては、失敗するより遥かにご遠慮致しますに思えるそれを、利と思えるひともいる。いくひしさんにとっては、失敗の積み重ねが利だ。けれど、ほかの人にとっては矢面に立つことが利になっている。そしてきっとそこでも、それを利と思わないいくひしさんのような人から、利ではないものとして扱われてしまうのだろう。それを含めて、利と思っているのか。そうではないのか。そこもぐるぐる回っていそうだ。むつかしい。ウロボロスでは埒が明かない。いつかきっと、じぶんでじぶんを食べ尽くしてしまうのだろう。そしたら裏返って、頭にキバを生やしたグロテスクな蛇が現れるのかもしれない。その現れた蛇ではない生き物をなんと呼ぶのかは知らないが、いずれにせよ、元から備わっていたものが視えるようになっただけのことで。その裏側には、これまで見えていたものが沈んでいるのかもしれない。定かではないし、定めたくもない。あいまいにモコモコしていたい、寝すぎて起きた直後でもなお眠い、本日の「めぇ~」わくないくひしまんでした。(それヤギじゃない?)(恥ずかちい。カーテン閉めちゃう)(がらがらどーん!)(なんて音立てるの)(だってまんちゃんいっつもトロるから)(そこはせめてトロいって言って! バグるみたいに言いながらなんの文字も略されてない!)(でも情報は増えたじゃん)(いらねぇ情報がな!)


3659:【2022/05/20*蛇足】
なんでかいま、「蛇足」を「ムカデ」と読み違えた。でも字面としてしっくりくるの、「百足」より「蛇足」っぽくない?(そうでもない?)(そっか)(かぽーん)(温泉のオノマトペの割に、いったい何の音かいまいち分からん)


3660:【2022/05/20*スヤスミ】
さいきんtwitter前より見てないから、世の中の動向なんもわからん。しかも、なんもわからんままでも困らない事実に気づいて、ちょいと落ち込んじゃう。きょう、久々に眺めてみたところ、情報が入ってこないことの恐ろしさと、摂取している情報がどこまで「これそのもの」を占めているのか、あ、眠いので。いったん休憩です。
(追記:05/21(14:27):やっぱり「さびち」になったので、twitterアカウント復元しました。また何かあったら消すかもしれません。まんちゃんだって、気まぐれだからさ。ごめーんちょ)

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