私はその日の気分を日記にしたことはない。ただ、その日に撮った写真をまとめていた。 この色鮮やかな写真たちが私にとっての日記である。

高校の天体観測部に入ったものの、新型コロナウイルス感染症により活動を制限されていた私たち。 そして今年三年生となり部長として初めての野外観測へと出かけた。

猫は犬よりも嗅覚が発達している。それに身軽でどんな隙間にも入っていける。今や日本で警察猫は、警察犬よりも重宝される存在にまでなった。 そんな警察猫を育成する俺には相棒がいた。ホイ…

突然現れた暴漢の前に立ちふさがったのは、まさかの人だった。暴漢から私を助けてくれるのだろうか。

交通事故を目撃し、交番で事情聴取を受けることとなった。しかし対応してくれた女性警察官は新米で、なにかと手際が悪かった。そこに現れた巡査部長は頼りがいがある。彼女も巡査部長のような…

ビールが飲めないとなかなか入れないのが焼き鳥屋。焼き鳥屋と唐揚げ屋はなぜかビールがデフォルトとなっている。アルコールがダメな俺は、今日も香ばしい焼き鳥に思いを馳せながら素通りする…

老いても活動的だったおじいちゃん。 ある事故がきっかけとなって寝たきりになって目を覚まさない。 事故に遭った原因もボケてしまったからなのだろうか。

絶対に優勝してやる！ そう思っているのだが、相方のひろしはどうにもやる気がない。事務所の社長は優勝しなきゃ解散だ、なんて言っている。 俺は絶対に負けるわけにはいかないんだ！

　日本タイトルマッチを戦うチャンピオンは、右ストレートが「大砲」として一躍有名になった。 　挑戦者はそれを封じようとあの手この手で迫ってくる。王者らしく正攻法で対抗しようとするが…

　地下アイドルの彼女と、相撲取りの僕。 　互いに相手を応援していて、いつかはどちらも高みを目指そう、と誓い合うふたりの物語です。

　小説と絵画の才能に恵まれた男は、それらを疎ましく思うようになっていた。 　望むのは評価されることではない。恋愛だ。 　彼は恵まれた才能について考える。