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猫空の過去

猫空とは、一人の黒髪の少女に、”黒猫博士”、という人化した黒猫と、”ねこ”という真っ白で触ったものを破壊する猫と、”てい”という新入り天使が取り”憑いた”形。

本当の猫空は、白い髪の毛でないごく普通の高校生だった。
彼女には最初、何も取り憑いていなかった。
彼女はとても猫が好きで、行き場のない猫を匿ってあげたりしていた。
だがある日、匿っていた”白い猫”は車に轢かれてしまった。
病院に行っても、もう死んでしまったと言われた。
そして彼女は大きいショックを受けてしまい、周りを見ていなかったのだろう。
彼女も、白い猫と同じように車に轢かれてしまったのだ。
そして彼女は知らないところで目を覚ます。
どうやら異世界のようだった。
彼女はその時に違和感を感じた。
鏡を見てみると...なんと!白い髪の毛で白い猫耳と白い尻尾が生えていたのだ!
そして彼女の名前は、猫々ねこという”猫”が3つも重なっている名前をもらったのである。
まぁ彼女は猫大好きなので嬉しかったが。
そして彼女は気付いていなかったが、この間にも彼女が前の世界で死んでしまったことを引きずっている”猫”が居た。

彼女は”黒猫”。
猫空の最初の人生で家に匿ってもらっていた猫だ。
彼女は死んでしまった白猫と仲が良かった。
そして、猫空は理系だったため、よく薬剤などを使って研究をしていたが、その薬剤の作りかけを猫空が休んでいる間に完成させてしまうという、猫ではありえない天才的な猫だった。
彼女は、猫空と白い猫が両方死んでしまったことで気が狂ったのか、自分で人化をする薬と、彼女の場所にワープする薬を作っていた。
そして...両方とも完成させてしまったのである。
早速彼女は人化する薬を飲んだら、成功した。
続いてワープの薬を飲もうとしたが...彼女は猫の寿命をその時に迎えてしまった。
だが、諦めていなかった。死のうが、幽霊の状態で彼女にまた会えるから。
そして彼女はワープの後で死んでしまったが、猫空の目の前にワープ出来ていた。その時猫空たちはとても驚いていたことを、彼女は知らない。
彼女の思考通り、幽霊になった。そして彼女はその日の夜に猫空に取り憑いた。
そしてその夜___同じ日に、新入り天使の”てい”も彼女に取り憑いたのである。

新入りの天使、”てい”。
彼は何も変哲もない。
創造神に創られた以外は。
普通は神様に創られるのだが、このときはそれより上、神様を作った創造神に創られたのである。
そんな彼は創造神から送られてきた天使として神様に仕えた。
神様はいい気になったのか、創造神に媚を売るためか、彼を上層の天使扱いした。
だが彼は酷かった。何がひどいかというと、天使の仕事である人助けが全く出来なかった。
そしてそのうち、彼は人助けをするための力を欲するようになってきて、天使のために封印してある秘宝をこっそり取った。
そして彼は、秘宝を身に着けたが、秘宝の力を制御できなくなっていき、終いには堕天してしまったのである。
そのまま神様を殺してしまった。
彼の力に勝てるのは創造神だけだった。だが創造神は、神様が不正していることや、天使をいいように使っていることを知っていた。
彼は天使だけは殺さなかった。
それは創造神が天使はセーフだということを知っていたからだ。
その後、創造神は彼をどうするか決めかねていた。
せっかくだから、自分が作っている物語に入れてみよう。
ということになった。
”てい”は、その物語に入った。
最初は天使を隠してぶらぶら歩いていたり、買い物をしたりしていたが、その世界で勇者になった猫空が気になった。
その夜、思い切って猫空に取り憑いた。
その時、取り憑いた瞬間思った。
昼間彼女に憑いていたのを見たのだが、猫一匹だけだった。
それが、二匹になっている。更に人化していた。
これが”ねこ”と”黒猫博士”との出会いだった。
彼が入ったとき、”ねこ”と”黒猫博士”は会議をしていた。
このままどうするか。見た目が少し変わったことをいうべきか悩んでいた。
彼女たち二人は、前世のときの付き合いをまだ記憶していたから、仲が良く、話がスムーズだった。
そんな中彼が入ってきた。
今までのことを彼は言い、この中に入らせてほしいと言った。
二人ともOKを出したが、ていは黒猫博士の過去を聞いて「さっぱりわからない。どうしてそこまでするのかが。」と言った。
そこから喧嘩になり、ねこが何度も止める関係となったのだ。
もちろんその後は猫空の周りがパニックになる___と思ったが、天使のていが、これがいつもの猫空という幻覚を創造神に頼んでパニックにはならなかった。

これは今の猫空から少したったときの話。ある日、猫空の本体が消えてしまった。
つまり、”ねこ””黒猫””てい”の三人しか居なくなってしまったのだ。
本体である猫空を彼らは探すことになった。
猫空が持っていたのは光だった。
だからていは過去に堕天してしまった力を防げていたが、猫空が居なくなったため、堕天の力が蘇ってきて、天使の輪っかが溶けたり、羽が黒くなってしまっていた。
ねこも、猫空という人間が居たから猫の力は最小限しかなかったが、猫空が居なくなったため、猫要素が強くなり、触るだけでものを破壊する力を何故か手に入れた。
(実は生きていたとき、ものを触るだけで破壊するというトラブルメーカーだった。だが歩くときだけはなぜか破壊しなかった。)
黒猫博士も、薬剤を使い、異世界をワープして猫空を探した。
だが猫空を見つけないと、彼等は幽霊に近い存在なので、消えてしまう。
そうなった場合BADENDになるが、猫空を見つけたときにはHAPPYENDとなり終わる。

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