陸上競技のリレーを走ると、会場の視線全部が「自分のモノだ」と思えてくる。
歓声も拍手も他校に向けられたものであったとしても、バトンを受け取って走ってるあの瞬間は、世界の主人公になれた気がするのだ。そんな瞬間を切り取りたいと思った。
今まででになく時間かけたよ?
5月から書いてたんだー。
ネタバレ含むんで、以下自己責任でおなしゃす!
今作のテーマは「ひとりじゃできない陸上競技」となっております。4人で走ってはじめて“四継”になるのですよ。
1話ごとに主人公を変えて、視点を変えることで、同じようで違った景色を見せたかったのですが……ちゃんとできてました?
当初(5月末)の予定では、主人公は真木瞬介と顧問の波多野先生の2人でした。どうしても走りたくない瞬介少年に、なんとかリレーを走らせたい先生……みたいなプロットを書いていたのですが、ダメだ。まとまらない。
登場人物多すぎて情報過多。しかも話が浅い!!! ってなったのでボツにしました。先生いいキャラだったのでちょこっと出してます。
いつも「書きたい」と思える一部のためだけに物語を書いています。
今回は最終話のラストですね。
体育祭の選抜リレーを走った時に思ったことを、帰りの電車で冷めきらない興奮を書きなぐった文章でした。
私の場合、全然ドラマチックな結果にはならなかったんですけど(でもしっかり総合優勝してる)、きっと路風のリレーは違ったんでしょうね。
「しゅんすげ……あ゛り゛が ど う゛」
「一成、全中優勝した時のテンションやめて」
「北信越優勝おめでとーう!!」
「大翔、まだ県大会も走ってない」
「……ぅっ…ぐずっ」
「……歩頼、お前は顔ドロドロすぎ」
笑って泣いて、喜び方はみんな違う。
それでも、思うところはひとつでしょう?
「もっと走ろう。県も北信越も全国も」
金色のバトンを高く掲げた。
リレー走りたいいぃぃぃぃ!!!
今から全力で設定話します(←突然w)
「路風中」
新潟県の都会ではないところにある中学校。
名前は高校のお友達に考えてもらいました。
案が3つありまして、路風(みちかぜ)、駆瀬辺(かせべ)、春ヶ丘(はるがおか)。全部すてき!!
「みちかぜ」の「みち」に道でなく路の漢字をあてた理由としては、バリバリの道路を走っているイメージが陸上にあったかららしいです。
いっぱい考えてくれてありがとう。謝謝。
この学校のモデルは、中学の通信陸上大会で会場中が文字通り「湧き上がる」ような走りを見せてくれた隣の学校です。
自分の学校じゃないのに叫んで応援したのを覚えてます。
本当にカッコよくて! 中学生でアンダーハンド成功させてたんですよ!! ぶっちぎりの優勝でしたね!
佐藤の中で、リレーと言ったら彼らの走りが1番なんですよ。アーカイブ残ってないかな……4年前だったけど。
登場人物について。
苗字は中学のお友達に考えてもらいました。
案がたくさんあって、その中でも真木、波多野はそのままもらいました。三縁(みより)は歩頼に。一青(ひとと)は音読みになおして一成に。水篠は水野と篠田に分解です。
いつも考えてくれてありがとう。佐藤令都の1番の読者様だと思ってるよ。
「真木瞬介」
圧倒的に天才。
トラウマ持ち(ごちそうさまです!)
口下手な自信家っていう勝手な妄想。
もう、君は姫だよ! 塩顔男子だったら好きだね。
「篠田歩頼」
責任感の塊(絶対にお兄ちゃんだよね?)
歩頼の名前は「あゆみよる」っていう意味をもたせていたりする。
スタートが持ち味の少年さぁ!
「水野大翔」
瞬介のこと大好きだけど、若干の劣等感を感じちゃったりしてる。
The犬系男子。
脳内でHey! Say! JUMPの有岡大貴くんを走らせてください。
「加賀一成」
疎外感と憧れ、のイメージ。
幅跳男子(←ハードルさせようか迷った)
大翔と仲良しっていう設定。
ちょっとバカだったらかわいい。
「波多野先生」
メガネの似合う新卒の陸部顧問。
めっちゃ楽天家。
実は陸上経験者だったりする。
「金色のバトン」
金メダルを連想しやがれ!
佐藤は音楽を聞いて物語の構想を練ることが多いです。
書き始めた時に、疾走感が04 Limited Sazabysっぽいなぁと思いながら書いてたんですけど、今(書き終わってから)思うと全然違いますね! これはSixTONESですよ!
「ひとりにしないよ」の関ジャニ∞じゃなんですよ(eighterなのにさ!)
SixTONESのアルバム1st聞いて?
あれ……世界観どうしちゃったかな……って深夜におもいました。NEW ERA、目をつむって聞いてください。lifetime、目をつむって聞いてください。競技場が見えました。
現場からの中継は以上です。
ここまで読んでくださった皆様、ほんとうにありがとうございます!!!
東京五輪楽しみですね!!