しらす丼

　いつの間にか孤独な走者になっていた私。 　君と競ったあの瞬間を思い出し、そして再び君とサイカイする。

明け方にいつもの通勤路を車で走行していると、そこには不気味な影があり――。

　夏休みを利用して祖父母の家へ向かっていた華村清花は、その途中の生け垣から白い手が生えているのを見つける。 　誘拐事件か幽霊か……友人の中川早苗に相談しつつ、生け垣に生えた白い…

　過去のとある出来事から、積極的に恋愛ができなくなった私。 　好意を寄せてくれる友達に、なかなか素直になれず苦しくなっていき――。 　これは臆病な恋愛をする人達に捧ぐ物語。

　母親と喧嘩をした私は、近所の公園のベンチに座っていた。 　もう帰りたくない――そう思っていた時、公園の砂場に大きな水溜まりを見つける。 　水溜まりに近寄り中を覗き込むと、そ…

　中学二年生の私は、クラスメイトからのいじめに耐える日々を送っていた。 　そんなある日、姉から透明なビー玉もらい、持ち歩くようになる。 　特別な何かがあるように思えてならないその…

　奴らとの戦いから十ヶ月。白洲ミカは、再び戦場に立っていた。 　今回の敵は恐ろしく凶暴であり、命懸けの戦いになることを肌で感じていたミカ。万全な備えをして、その戦いに挑むが――。

　母の実家を訪れた美紗は、そのベランダでしゃぼん玉を吹いていた。 　儚くも美しいしゃぼん玉を見つめながら、大好きだった叔母との過去を思い出す。 　あの日、あの時の思い出と、今…

　挑戦することが苦しい時、読んでもらえたらと思っている一作。 　創作活動の中で生まれる苦悩と、再起を綴っています。

　『梅屋敷』の梅の木の下で出会った女の子、梅子。 　彼女に「かくまってほしい」と頼まれた僕――鈴木は梅子と共に逃亡の旅へ？ 　大型ショッピングモールや緑豊かな公園、見える夕陽…

『人間』――かつてそう呼ばれていた人種は、新たな人類たちに迫害されていた。 　同じ工場で働く『人間』の坂本さんが気になる白川。 　そんな彼女と新人類たちにとある事件が起こって…

冬のある日。久しぶりに会う友人と食事の約束をしていた私。 気が重いとは、会いたくないとは思いつつも。

九月――私はふと思った。 しらす丼を愛するものとして、しらすの生まれた場所を知らずにはいられない、と。 しらす漁発祥の地に向かった私のグルメ旅っぽいエッセイです！

中学生の私は花屋で働くお姉さんを見て、ある疑問を抱いていた。 ちょうどそんな時、部活の副顧問のお見舞いに行くことになって――。 花屋で働くお姉さんの思いと、花から貰える不思議な…

如月の真夜中。 朧月の照らす夜道で、私は出会う。

　高校生の中川早苗は、登校時に前を通る公園の青いベンチに座っているおじいちゃんのことが気になっていた。 　そのおじいちゃんがどうしても気になると友人の華村清花に相談したところ、…

クラスの人気者、彌富華弥に恋をする速水正直。 彌富華弥の親友で速水正直のとある弱みを握る、瑠璃川紗月。 速水正直の友人で、親友の瑠璃川紗月が大好きな彌富華弥。 三人の過去と今。…

冬に見た桜の蕾。 それは私に小さな勇気をくれた。

　決意表明のようなもの。 　私が創作活動や物語に思っていることをまっすぐに書き綴ったものなります。 　この熱さが届きますように。

私は黒で、白が嫌い。 ただそれだけの話。

とあるニュースを目にした私は、幼い頃の記憶がふと蘇る。 平成、令和の二つの時代を生きる作者の過去と今のノンフィクション私小説。

　職場、人間関係、言葉のすれ違い。 　人と人が関わる上で、心の触れ合いがあるのはつきもの。 　心が触れ合えば晴れる時もあるし、曇る時も雨降りの時もある。 　私の身に実際に起…

生きていることが辛い時がある。 そんな時は誰にでもなく、叫び声をあげればいい。 そんな想いを込めて。

就活が上手くいかず、人生のどん底のような気持ちでいる私。 そんな時に見た小さな雲と一組の親子が私に教えてくれたこと。

かつて小説家志望だったミカ。 彼女は小説家になる夢を諦め、今はフリーライターとして大物新人作家のインタビューをしていたのだった。 そして、そこで聞いたとんでもないキッカケに……。

無個性。スキル不足。 創作に悩みは尽きない。 何でもない自分も、いつかは人気のにぎり飯になれるはず！ ※フィクションです。

私の手にはついさっきまで妹の体内にあったはずの心臓が握られていた。 その心臓を握り、私はとある場所へと向かっていく……。

休日。秋晴れ。 人生ゆっくりマイペースにいこう。

　高校二年の春。心臓に病を抱えていた宮地幸太郎は保健室にいた天使のような少女、天江使沙に出会う。 　奇妙な出会いではあったが、共に過ごすうちに幸太郎は少しずつ使沙に惹かれ、いつ…

数日前に発生した事故から学ぶ教訓。

宇崎ももはごく普通の幸せな家庭に生まれた『うさぎ』が大好きな少女だった。 優しい両親と大好きなうさぎたちと共に平凡な日々を過ごしていたある日、事件が起こる。 その事件をきっか…

東海道新幹線に乗りながら、私は不安と向き合っていた。 人生の残酷さと己の情けなさを同時に感じつつ、祖母の待つ房総へ向かう。 ※私小説っぽいお話です！

花火の意味を知った時、私は兄に対するとある想いを手放す決意をする。数年ぶりに見る花火に、私は何を想い、そして何を手放すのか。 ※本作は実話を元にした夏の物語です。

雨季が始まり、最愛の人を失ったヤスオ。 このままでは一族が全滅するかもしれない。兄にそう言われ、ヤスオは移住の道を選択する。 仲間、家族を連れて移住した地は巨大な先住民族が棲みつ…

２０年ほど前。この世界に『白雪姫症候群－スノーホワイト・シンドロームー』という能力が出現した。 その能力は様々だったが、能力を宿すことができるのは、思春期の少年少女のみ。 そ…

『白雪姫症候群ースノーホワイト・シンドロームー』の裏側で起こる、アナザーストーリー。 　三谷暁と過ごした危険度Ｓ級クラスの施設を離れた桑島キリヤは、共に施設を卒業した糸原優香と…

生きるもの、死にゆくもののそれぞれの想い。 異世界で再会した兄は、以前と変わらない優しい兄だった。 作者のリアルの話の中に、ファンタジー要素を含んだ物語。 兄はこの世に存在した…