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【PEAXION】あとがき的なアレ【Vol.04 完結】

 どうも! 好きな水陸両用MSはゾック(PS2版アレンジ)の東雲メメです!
 というわけで、3月上旬から連載を開始していた『PEAXION-ピージオン-』Vol.04[Deadend Survivor]が、昨日公開のエピローグ「奈落よりの生還者」の公開をもって無事完結いたしました!
 連載期間は約3ヶ月ほど、文字数は“156,043文字”! いやあ、「今回は10万字ちょいで終わらせるお^^」とか言ってた奴はどこのどいつでしょうね!!
 そして自分がここまで書き続けることが出来たのは、感想を寄せてくれたり応援して下さった読者の皆様のおかげです。この場を借りてお礼をしたいと思います。本当にありがとうございました……ッ!

 さて、こうしてあとがきを書くのも4回目ということで、恒例(?)の裏話をば。
 『不殺を行ったことによる責任』をテーマとしていたVol.03に引き続き、Vol.04は『責任を背負った者達の心情・行動』を描いたエピソードでした。
 アレックスはミリアという生きた呪縛の存在によって挫折してしまい、それを見たミランダは仲間と想い人を守るために武器を手に取った。敵キャラのヴラッドも、かつてテロの片棒を担いでしまったことが発端となり、自らが“吸血鬼”となることで罪を償おうとした。それぞれ形は違えど、どれもが責任感から来る結果なんですよね。

 またもう一つ、今回は裏テーマとして『人間関係・SNS疲れ』というものが(直接的には描写されていませんが)実はありました。
 ネット社会なこの時代、我々は“一人でいる時間”がめっきり減り、常に他者と繋がっているようなワイヤードライフを強いられています。その中で他者と何らかの交流を持つことがあれば、それが自分にとって良き仲間となることもあるでしょう。
 大切に思っているからこそ、心配をかけさせたくない。だから弱音を吐けずに一人塞ぎ込んでしまう。それは真の意味で“孤独”であり、Vol04にてアレックスや仲間達が陥ってしまった状況とも重なります。
 けれど、“心配をかけさせない”ことが必ずしも思いやりではないのです。仲間に弱音を吐かないということは(少し乱暴ですが)言い方を変えれば、“弱音を吐いてもいい相手だと思っていない”とも解釈できてしまう。それでは当人が苦しんだままであり、本当の思いやりとは言えないでしょう。
 弱音は吐いたっていい。心配は大いにかけさせてしまっても構わんのです。
 決して一方的ではなく、お互いがお互いを支え合う。それこそが仲間としてベストな関係であり、それによってアレックスもようやく弱音を吐くことができ、閉ざされていた心はエリーに救われました。
 リアルやネットでの人間関係に疲弊しがちな現代人へ、少しでもこのエピソードに込めたメッセージが伝われば幸いです。

 長くなりましたが、『PEAXION-ピージオン-』の物語はもう少しだけ続きます。第一部は次回の“Vol.05”にて最終章となり、折り返しに相応しい激動のクライマックスが待ち構えております。
 同盟軍は決戦の舞台である“月”へ。
 戦場で入り乱れる数々の因縁。
 そして、邂逅する“白”と“黒”。
 決意を固めたアレックス=マイヤーズ、そして数々の登場人物たちが迎える結末を、是非とも見届けてやって欲しいと思います。

 ではでは、近日公開予定のPEAXION Vol.05[Falldown Philosopher](仮題)をお楽しみに! 次回こそは10万字前後で終わらせますので!(フラグ)


 以上、東雲メメでした!





P.S.お待ちかねのアイツも出ます

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