山野エル

【～21話；第1部、～61話；第2部】 目覚めた俺は見知らぬ世界にいた。 そして、頭の中にはなぜか俺の言葉に応えてくれる「ChatGPT」がいる。 人間関係ダメダメでAI推進…

意味不明な面接試験。 試験官は無言を貫いていた。

診察室に飛び込んでくる連中ってのは、実に色々なのがいるわけでございまして…… 人に言えない秘密なんてものを抱えてる、なーんてこともあるわけです でもね、お医者さんにかかるなら…

コロナ禍の日本。 二歳の小野寺凛久が誘拐された。犯人からの要求は身代金五千万円。 その犯人から密かに犯罪の片棒を担ぐように唆された刑事の宮野は、凛久の母親・さつきが住むマンシ…

ごく普通の、というわりにはどこか達観している高校生、藤堂彼方。 彼はこの世界が「日常に広告がねじ込まれる世界」だと気づいて以来、苦しみと疑問を感じ続けていた。 街を歩けば広告に巻…

とある村の祠は無惨に破壊された。 その祠に祀られていたのは恐ろしい伝承の存在だった。 それを見つめる二人の男女は何を思うのか？

冒険者に資格が必要となった世界。 冒険者になりたい者は、冒険者認定協会が実施する厳しい試験に合格しなければならなくなった。 学科試験、実技試験、面接試験、そして、協会による身辺…

東京のどこかにある阿戸市。そこは〝広告の聖地〟と呼ばれている。 今日も私・京極真尋は日常に至る所で繰り広げられるCMに振り回される。 なにせ、誰もCMが繰り広げられていることをお…

　アパレル会社社長の奥野夢人を殺害したとして逮捕・起訴されたのは彼の友人である草鹿京一だった。奥野は別宅として使われている家の中で殺害され、バラバラに解体されたと見られているが、…

大学生の「ぼく」は、初めての夏休みに、人に勧められてミステリを書き始めた。 タイトルは『レザークラフターの殺人』。 初めて書いたそのミステリの感想を求めたところ、アドバイスをもら…

19の独立したエピソードはどれも微かに関連性を持っている。 これらはなぜ「アノマリー・レポート」の名のもとに語られるのか？

とある新人文学賞の受賞者が〝炎上〟した。 時を同じくして、高校生・江口蓮の実家である江口整体院の看板から「さんずい」が塗り潰されて「エロ整体院」にされてしまっていた。 ネットに吹…

「お前に世界の半分をくれてやる」と言われ、うなずいてしまう勇者。 それが死ぬほど大変な未来に繋がっているとは、その時には夢にも思わなかったのである。

舞台は2017年のとある街。 孫井鹿子は詐欺師に6000万円を騙し取られた。 彼女の友人である老人グループはその詐欺師から6000万円を奪い返すために作戦を立て始めるのだった。

数年ぶりに会った僕の従妹の東雲遥香は、何かを拗らせているようだった。 やたらと堅苦しい喋り方、変に小難しく考えようとする癖、専門用語を使いたがる……。 そして、ミステリに目を輝か…

地球近傍に浮かぶ宇宙ステーション型の娯楽施設ＬＵＮＡ(ルナ)。 突如、ルナを衝撃が襲った。人々はシャトルで脱出を図ったが、残された者たちがいた。 この異変はなぜ起こったのか？ 隠…

なぜ男は危険を顧みずに本と共に世界を巡っているのか？ 彼は静かに独白する。

男の脳裏にあるのは、とある本屋と少女との記憶。

機械による支配からの脱却を目指す人々による、反撃の始まり。 しかし、制圧のための戦略機を駆動させる人工筋肉の工場が襲撃される。

本屋のもとに革命計画が持ち込まれる。 本屋はその言葉を受けて何を思うのか？

【1話だいたい500文字以内】 僕はエル。彼女はアンドロイド。 彼女との時間は彼女を、そして僕をどう変えていくのだろうか？

同業者が最期を迎えた場所で、本屋はその死を悼む。

七年前、追跡中の被疑者を事故で死亡させてしまった刑事・仙堂京介は警視庁捜査一課に新設されたOCAS（異常犯罪分析班）のリーダーに任命された。 OCASは都内で発生した拷問焼殺事件…

本屋が訪れたのは、窓辺にクマのぬいぐるみを置いた家。 そこには目の見えない少女がいて、本屋はその子のために本を読み聞かせるのだが……。

遠い昔、あるいは、遠い未来のこと。 人々は機械に支配されていた。 そこでは、文化の管理統制が行われており、本もその煽りを受けることとなっていた……。

※この物語は事実を基に脚色して構成されたフィクションです。 全国で発生する不審者情報。 彼らはなぜ不審者となったのだろうか？ その謎をユーモアを交えて妄想ショートショート化。 …

それは白馬に乗ってやって来た。

底辺探偵の瀬田。 元テレビディレクターの高槻は彼に目をつけて動画配信サイト「WeTube」で再起を図る！ 普通に事件の捜査をするのはつまらないということで、 瀬田には縛りプレイ…

足音、声、人影、ポルターガイスト、SNSの謎のアカウント……。 彼らが遭遇する霊現象の先に何が待っているのだろうか？

【全19話】 バイトから帰ると、インターホンが鳴る。 現れたのは私がフった瑠璃という少女。 彼女は無言で私の胸を刺した。

僕はいじめられている。 そして、全てを滅する力を持っている。

白香は失踪した兄の雲月を探して、その死を知る。 兄を殺したのは天狗……。 天狗を殺す。それが白香の望み。 （参考：遠野物語29、62、90──天狗）

ティト・エルミーニのもとにマフィアの幹部ステファノ・スカヴォリーニが武装した男たちと共に訪ねてくる。 彼は言う。「200万ユーロはどこだ？」 妻と子の前で苛烈な拷問を受けるティト…

石の怪物がある村を壊滅させた。 唯一生き残った少女プティ・パルヴィは、魔術師グラム・グランと出会う。 それが魔法世界を震撼させた異端者とも知らずに……。

私はずっと疑問を抱いていた。 果たして、文章を作成するAIは事件を解決できるのか？ そこで、シンプルな事件の舞台を用意して、AIに事件を解決させようと考えた。 AIには登場人物ら…

あたしはハンバーガー屋の店員なんだけど、バカ店長が気まぐれで始めたクソキャンペーンでアホほど忙しいですクソが！ ラッキートレインとか言う単語もう二度と聞きたくない！

彼女は幼馴染みだ。高校の時に付き合ったものの、デートもできず大学生に。 僕は彼女と別れる決心をつけた。 しかし……。

岩谷光明著『正しい紙の切り方』（ファー・イースト・リサーチ社）

「孤島のしゃぼん玉」ぁ？！ 思いつくわけないだろ、そんなもん！

ある朝目覚めた「俺」は自分が血まみれになっていることに気づく。 そして、部屋の中には死体が転がっている……。

山奥の集落を訪れた言語学者の「私」は、呪われた橋を目の当たりにする。 そこに隠された真実とは……？

「課金」という言葉が大嫌いなドケチ探偵・比嘉沈（ひがしずむ）。 彼が探偵業を営む斑町（まだらちょう）は、事件解決のためには課金が必要な場所だった……。

「僕」はとある廃墟の中で赤い風船が漂っているのを見つけた。 辺りには誰の気配もない。だとしたら、なぜこんなところに風船が？

大地の母が人々に恵みをもたらす。 年に一度、純潔で穢れの知らない少女が選ばれ、彼女は聖なる赤い実を育て上げる。 その供物を持って、少女は祭壇に向かう。

隣の部屋の前に置かれたその折り鶴を見て、私はいつも心が温まっていた。 きっと、鶴の折り方を覚えたばかりの子どもがみんなに見せたくてそこに置いたのだ。 しかし……。