殺人鬼の父親を持ち、父親とともに人を「かる」ことで生きてきた少女。「精神異常者」と言われる者の側から見たとき、世界は逆転する。「正常」「異常」という観念はあまりにも簡単に逆転し得るのだと、この作品を読んで知りました。少女は「更正」できるのか。その先に何が待っているのか。「かけら」とは何を意味するのか。少女の成長に従って変化しながらも全体を通して平明な文章で語られる物語。目が離せません。