小説やドラマでよく用いられるシュチュエーションを、当たり前のように居合わせてしまう語り手・鈴木さんが揶揄していく、つっこんでいく物語なのですが、よくよく読んでいると、フィクション世界の「あるある」は現実世界でいかに「ないない」なのかがよくわかるし、巻き込まれ体質もここまで来るとレジェンドですね。
冒頭、「今回はこんなのに巻き込まれたよー」と教えてくれるのでわかりやすいっ。つっこみが毎度毎度秀逸だし、慣れすぎて冷め切った感じが爽快。
そんな鈴木さんが、段々と羨ましく思えてくる。
わたしもそろそろ、今日あたり、巻き込まれないかな? 巻き込まれて鈴木さんみたくつっこみたいよー。