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セピア色の笑顔

子供の頃、家族旅行に出かけた。

小さかったぼくは、親父のあとをひょこひょことついて行くだけだった。

たった50年ほど前のことなのに、何かもう何百年も昔のことのように感じる。

海の色も空の色も、思い出せる景色は皆セピア色に見える。

親父とお袋の笑顔も古びた写真のように思い出せる。

あの頃、ぼくが小さくて可愛かったから世話を焼いてくれてたんだろう。

あれからずいぶんと歳をとってしまった。

何か両親に悪いことをした気持ちになるのは気のせいだろうか。

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