https://kakuyomu.jp/works/16817330650090488047/episodes/16818093084084849134113話UPしました。
この前の近況ノートで書いたとおり、作中に登場する怪異は大体現実世界の伝承をモデルとしているんですが、「ヴィイの魔眼」については実際にヴィイという怪異の民間伝承があるかどうかもちょっとはっきりしないです。
本編内でも「19世紀の小説によって世間に広まった呼称」と書いていますが、この小説というのはロシア帝国(現ウクライナ)の作家ニコライ・ゴーゴリの作品『ヴィイ』です。
この『ヴィイ』の内容が、どの程度スラヴ民話を反映しているのかについては、どうも研究者の間でも議論があるんだとか。
ただ、魔力を持つ視線とか、何でも見通し不吉な力を及ぼす目というのは世界の色んな地域に伝承として存在しますので、その辺をひっくるめた怪異の代表として今作では「ヴィイの魔眼」を登場させました。