• 現代ファンタジー

第一章への思いを振り返る

カクヨムコン8に応募をしたこともあり、第九十三筆を執筆するため更新がしばらく止まると言っていましたが、この作品を多くの人に読んでもらってリアクションが、感想が欲しいという思いが増長し、宣伝の目的も込めて第二章の見直しと掲載を今月半ばから始めていました。

今日はタイトル通り第一章を、つまり初めてこの作品を書こうと思った上で心がけたことを自身に対する整理整頓の意味も込めていくつかご紹介しようと思います。
まず、第一章を書く時点で、自分の中ではこの作品は三部構成の予定でしたし、第一部は六、七章で構成できそうだな、と思っていました。そんな予定をぼんやりと決めつつの第一章、力を入れた点は三点でした。

一点目は、タイトルです。個性、独自性が出ていて、それでいて気づくと綺麗だと思えるようなタイトルを第一章では特に心がけてつけることで、自分に酔いたいと思いました。もちろん、第一章の構成はすでに決まっていたのでそこから逸脱しないようにつけるのは四苦八苦したと記憶しています。その結果が"同音異義による十話構成折り返し"でした。今見ても個人的に大好きな点となっています。

二点目は、心理描写です。ここは個人的な思い、日常と非日常の対比を強くしたいという点と人間は考える葦であるという点から心理描写を事細かく書きたいと思っていました。その結果、特に非日常に対する驚愕、恐怖、悲痛に対する感情やそこまで考えられるかという思慮深さを全面に出すことが出来たのではないかと思っています。

三点目は、伏線です。これは第一章完結に向けてのものや第二章、第三章……第一部、第二部、第三部に向けたのものをどこまで違和感、歪みなく伏線としてはっておけるかという試みの面も大きかったです。結果としてどうなったかは最新話まで読んでいただくと感じてもらえるかもしれませんが、個人的には順調に伏線をはっては回収を続けられていると感じています。

最後に、登場人物たちの個性や戦いの描写に、特徴を感じていただいている場合は、拘りというより個人的に好きなところを強く表現していると思っていただければ幸いです。そして上記三点は今でも各章ごとで意識的に取り組んでいる点でもあるので、その原点をみなさまに味わっていただけたらと思います

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