• 現代ファンタジー

一行前の自分を超えるために。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054882928732/episodes/1177354054883276361

 こんにちは、柴見です。

 今回の更新は実は難産でした。いや、まだ結果を見てみないと判断が付かないと思うほど、「伝わるかな……」という不安が強い話になりました。ですが、持てるものは全て出し尽くしました。あとは最後の一手を打つだけ、となりました。

 と、いうわけで次回が『赤の忠誠』の最終回となります。何度も物語を終わらせるのが難しいと、毎回毎回悲鳴上げながら書いているのに、いざとなると「あれ、これまた不発になるんじゃないの?」と不安に駆られます。序盤は自信満々でいても、いざ終わりとなると、どれだけ事の大きさがデリケートなものか、難しいものか、尻込みしてしまうのです。なんも学ばないのか、と自分に言い聞かせたくなるのですが、学んだつもりでいたのか、勘違いをしていたのか。
 しかし、そんな自信のないものを「読んでください」と言って誰が読みますでしょうか。誰も読まないと思います。
 「頑張って読んでくれる読者」なんてこの世に存在しません。
 なので不安を食いつぶしながら、今までの自分とそれを支えてくれた人の声を信じ、応えるために礎にして、「これが俺の一撃だ!」と打ち込むのです。
 怖いことに変わりありません。もし不評だったらという不安に悩まない日はありません。だからこそ書くのです。もらった言葉を自分の体に刻んで、それが無駄にならないように、ダメだったらなおのこと、更に書いて一行前の自分を超えていく。それしかありません。
 そして楽しいと思える作品を作る。それがいただいた言葉や気持ちに応えられる唯一の「一撃」と思っています。

 もっと色んな方法はあるでしょうが、自分はこんな形で文章を書いています。自分の言葉に責任を持つ。それだけです。

 では、次回の更新にて、最後の巡り合わせといたしましょう。
 ここまで歩けてきたのは何のおかげか。それを心にいつもとどめながら。ここにて失礼します。

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