• 現代ファンタジー

第4話を更新しました。

 こんにちは、柴見です。今日第4話 PRAYER を更新しました。そこに、明確な事実あった事柄が出てきます。
 読んでいただければありがたく、また読まれていない方にとっては何のことやら、なので近況ノートにも綴ろうと思います。

 この『PRAY PALETTE』で題材にしたかったのは、『阪神淡路大震災』のことです。何故か。柴見は今現在関東に住んでいますが、職に就くまで関西の兵庫県の神戸で暮らしていました。
 1995年のあの日は忘れられません。自分が暮らしていた地域は比較的被害は少なかったのですが、報道で見るニュースや、読み上げられる死者の名前、避難先での問題にプレハブ小屋での孤独死。冬場だったからか、寒さで凍え死ぬ老人もいました。
 柴見が見ていないだけでもっと大きなことがたくさんあったと思います。また、復興の様子も見てきました。ルミナリエという形もまた、見てきました。

 自分はたまたま運が良かっただけで、何故運が良かったのだろうと考える時もありました。何故自分は助かったのか。何故他の人は死ななければならなかったのか。
 今も分かりません。分かりませんが、出来ることは何かあるはずだと思っていました。
 それをエンタメに使うのには賛否別れると思います。いえ、否だけかもしれませんが、自分なりに出した答えです。あの時、12歳という何も出来ない子供だった自分が今できることは何だろうと考え、たどり着いたものです。
 風化させない、語り継ぐこと、と立派なものではないですが、それに向かい合う機会をここで作れたら、と思いました。『PRAY PALETTE』はそんな経緯で生まれたお話です。

 とはいえ、全体を通じてうつむくつもりはありません。毅然と、前を向いていくための物語にしたいと思っています。「向かい合うための物語」です。どうかよろしければ、この先もお付き合いいただきたく思います。

 では、今回はこの辺で。

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