• エッセイ・ノンフィクション
  • 現代ドラマ

ハルスとフェルメール

ロンドンのナショナルギャラリーから下の写真のようなお知らせがきました。
新聞社からたくさんの☆をもらっている人気エキジビションのようですよ。

これは、フランス・ハルス(582-1666)という画家の展覧会です。
ハルスはオランダの画家で、フェルメール(1632-1675)とほぼ同時期です。
17世紀はオランダの黄金時代、人々が家に絵を飾るようになり、すばらしい画家がたくさん出ました。
今では、フェルメールの人気がすごく、作品数が少ないこともあり、大人気。どこの美術館でもほしがっており、贋作も多いのです。
しかし、当時はハルスのほうが断然人気があり、大巨匠でした。たとえば野球でたとえるなら、ハルスが三割打者だとしたら、フェルメールは代打といった存在だったかな。
でも、この代打は30数回の打席の中で、大ホームランが3つほどあり、それが人の心を捉えているようです。
ハルスはヒットは数多いのですが、「真珠の耳飾りの少女」みたいな大一発がないと言えるかしら。近いものはありますが。

さて、ロンドンのナショナル・ギャラリーはコロナ禍の頃から活動が特に活発で、オンラインツアーやレクチャーなどを行っており、私も有料ツアーに参加しました。それ以後、毎週のようにお知らせがきて、今回は「フランス・ハルス展」の案内でした。

下の写真の「リュートを吹く道化師」、これパリのルーヴル博物館の所有ですが、ナショナル・ギャラリーでは世界中からハルスの名作を集めて展示しているようです。
ハルスは表情を描いた画家。笑顔を描いた画家です。
今、ぜひ見たい画家です。
こんな時代に笑えるか、という方もいるでしょうが、どこかで心を柔軟にしていかなければ、前に進むのが辛いでじゃないですか。
というわけで、フランス・ハルスについて書きたいと思います。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する