いつもご覧頂いてありがとうございます。清野静ですっ。
この稿から探偵黛が再登場します。実に37年ぶりの再会・・・といっても、ひなたにとってはほんの数日ぶりの再会に過ぎないのですが。
こうしたタイムスリップもの特有のパラドックスと言いますか、「時のもたらす齟齬」を、今回はとても楽しんで書くことが出来ました。
それにしてもこの探偵さん、ほんとうに執念深いですね。ぼくにも似たようなところがあるのでわかるのですが、この手の人物は、時の経過がいっこうに苦にならないという特徴があります。その意味でもこの青年は(今は元・青年と言うべきでしょうか)書き手と相性が良く、縦横無尽に作品世界を闊歩し、物語に一本の筋を通してくれたと思っています。
またどこかで登場させられたらうれしいですね。